SEO対策の変貌!これからの企業ブログの在り方
DATE . 2024.10.29
Category : マーケティング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
© 2024 TONE BRANDING.
DATE . 2024.10.29
Category : マーケティング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
どうも、中村です!
弊社はこれまでブログを超絶重要視してきました。
社内の唯一のノルマとして週1のブログ投稿を定めていた程です。
その結果、SEO対策にも効果があり、アクセス数も増え、
営業人員なしで年間600件以上のリードにつなげてきました。
だから情報発信としてのブログの重要性を誰よりも実感しています。
ただこれからは、これまで通りのブログの運用では厳しい時代になってくると予想しています。
AIなどのテクノロジーの進化により、SEO対策についてのあり方も変わっていきます。
今日はこれからの企業ブログの運用についてお話をしたいと思います。
Contents
企業がブログをやる目的としては大きく分けると「認知の獲得」「ファン作り」です。
「認知を獲得する」については、ブログを書くことにより、SEO対策となり、
特定のワードで検索した際に自社のブログが表示されクリックに繋がれば、新しい認知を獲得することができます。
「ファン作り」については、主に認知を獲得している人に対して、より自社のことを身近に感じてもらい、
信頼や共感を与えることによりファンを生み出すためです。
結果的にお問い合わせなどの獲得につながったり、既存客の満足度を高めることができるようになります。
ブログの1つ1つの記事は、会社の資産でもあるので、これを地道に増やしていくことで、
どんどんと会社の資産を増やしていくことができます。
このようなメリットがあることから、私たちは自社においてもブログを定期的に書いたり、
クライアントにもブログを書くことをおすすめしてきました。
認知を獲得するためのブログは、つまりSEO対策を意識した記事であることが求められます。
SEO対策の本質は「検索ユーザーにとって有益な情報を提供すること」です。
そのため、SEO対策を行おうと思うと、記事がどうしても「辞書コンテンツ」になりがちです。
辞書コンテンツはユーザーの役には立つけど、それ以上でもそれ以下でもなく、
求めている見込み客とのつながりが生まれにくい傾向にあるなと感じていました。
一方「ファン作り」コンテンツはユーザーに対して、信頼、安心、共感を抱いてもらうためのコンテンツで、
SEO対策の辞書コンテンツと対になるコンテンツが求められます。
SEOを意識すると内容が機械的になりつまらなくなり、
ファン作りを意識するとSEO対策にならなかったりと、難しい側面がありました。
とはいえ、ブログをきちんと書いていただくことにより、来訪者が増え、
問い合わせ獲得につながるなどの結果に結びついてきました。
そんな中、2020年からコロナ禍となり、企業ブログの一つのターニングポイントを迎えることになります。
人と人が対面で会うことを禁止され、これまで対面でビジネスを行ってきた方々が、こぞってWEBへ進出してきました。
また、それまで動かしていなかったホームページを活用しようと試み始め、こぞってSEO対策をおこないます。
またたく間にWEB上は激戦区となり、サイト上に「辞書コンテンツ」が乱立するようになりました。
「コーヒー 通販」と検索すれば約36,800,000件の検索結果が表示され、
この中から上位に表示するためのリソースを割くことが果たして良いのかと疑問に思う様になります。
そんな時代の変化もあり、僕は貴重なリソースを「SEO対策」に向けるのではなく、
「ファン作り」に向けた方が効果的なのではないかと考える様になります。
そこで、新規のユーザーに関しては、SNSや広告などを活用し認知を広げ、
企業のブログにおいてはファン作りコンテンツを発信した結果、
SEO対策になれば良いなという心持ちで情報発信をすることをおすすめしてきました。
インスタグラムが大きく普及したことにより、「タグる」という言葉が生まれ、
インスタグラム上で情報を探す様になります。
そして2022年には「ChatGPT」が話題になり、検索はChatGPTでよくない?と騒がれ始めます。
最近ではGoogleの新しい機能「AI Overview」も検索結果に試験的に導入されております。
これは、検索結果のトップにAIによる回答が要約されて表示されており、これまでの検索結果を見ることなく、
ユーザーが必要とする情報が得られてしまう可能性が高くなるということです。
もし今後、本格的に「AI Overview」が普及していくと、私たちの検索体験が大きく変わっていく可能性があります。
特にWEBサイトへのアクセス数が減少する可能性が高まります。
これら「AI」による革新的なサービスの登場があり、現在は企業ブログのターニングポイントとなっていると思います。
さてそれならどうしたらよいか
今後、放っておくとサイトへの流入数は減っていく一方です。
また、労働人口の減少や労働時間の減少により、一人の人に対する業務負荷が高くなっています。
これらを鑑みると、人的リソースや資金が潤沢にあるのであれば「SEO対策」は行うべきです。
完全に個人的な考え方ですが、リソースの少ない中小企業は「SEO対策」にリソースを割くべきではないと思います。
しかしながら、情報発信はとても重要です。
価値は伝わってこその価値なので、価値を伝えることを止めてはいけません。
そこで企業ブログはやはり「ファン作り」を目的に取り組むことをおすすめします。
これはBtoCはもちろん、BtoBであってもです。
新規の来訪者獲得はSNSや広告などに任せ、
企業ブログは訪れた人をファンにすることに重きをおいた方が良いと思います。
ファンはただのお客さん以上の存在で、会社のことをとても好きになります。
ファンが多いと会社の商品をなん度も買ってくれたり、知り合いへの紹介につながることもあります。
また見に来たいと思える様な内容を発信することで、接触回数が増え、信頼される様になります。
ファンは一時的なお客さんではなく、長く付き合ってくれます。
長い間、良い関係を保つことができれば、ライフタイムバリューつまりお客さんが一生を通じてその企業に対してもたらす利益が向上します。
ブログの肝としては「誰に」「誰が」「何を伝え」「どう思ってもらうか」を意識する必要があります。
まずは誰に向けた情報発信なのか、ペルソナを明確に定義しましょう。
ブログはラブレターだと思っています。
ラブレターを描く時、不特定多数の人に向けた内容は結果的に誰の心にも刺さりません。
また、相手のどんな感情に訴えかけるのかが明確な方が心に響くメッセージを届けることができるはずです。
あなたが誰の心にメッセージを届けたいのか、解像度を上げるためにペルソナは必ずつくりましょう。
僕は企業ブログにおいて、どんどんと個人を露出した方が良いと思っています。
みなさんはネット上の口コミよりも、信頼する友達からの口コミを信じた経験ないですか?
情報が溢れる社会の中で、私たちは「誰からの情報」なのかを大事にしています。
企業ブログにおいても、誰が書いたかわからない内容よりも、Aさんが書いたブログとした方が透明性が増し、
その情報を信じるかどうかを判断する助けになるはずです。
その記事に魅力があれば、またサイトを訪れてくれるリピーターにつながります。
リピートしてみてもらう回数が増えれば増えるほど信頼や愛着が増していきます。
また、僕は営業の人こそブログを大いに活用すべきだと思います。
購入決定をする際、営業担当の人柄を確認して、その人が信頼できる人か否かを見極めたりします。
そのタイミングで信頼できる人、価値観が似ている人などポジティブな印象を与えることができれば、購買の意思決定にプラスに働くはずです。
みなさんも高い買い物をした後、その会社のホームページを見たことがありませんか?
これは自分の買い物が正しかったと自分の判断を肯定したいがための行動です。
ブログを見て、会社のスタンスや営業担当の人の価値観に触れることで、
「自分の買い物は正しかった」と思ってもらえると、
その後リピーターに繋がったりするはずです。
自分を出すことが恥ずかしいと思う方も多いのですが、ブログで個人を出すことにより、反響が生まれ、
それがやりがいやモチベーションに繋がり、結果的に自分自身の価値を高めることにつながるはずです。
ブログを書く上でいちばんの壁となるのは「何を伝えるか」が思い浮かばないという点です。
ただ、ネタは日常の中にめちゃくちゃ存在します。
例えば、お客さんとの商談中に質問されたことがあったのであれば、
それを疑問に思っている人は他にもたくさんいるはずなので一つのネタになります。
日頃から注意して物事を観察していると案外ネタは多くあるものです。
ここで、トピックを考える上での3つの視点についてお話しします。
トピックを考える時は「憧れ」「共感」「応援」の3つの視点で考えてみてください。
「憧れ」とは専門性の高さです。
納品実績や制作実績、商品サービスの細かい部分に焦点を当てた記事、
製品開発過程やその特異性など専門性の高さを感じられるトピックです。
「共感」とはその名の通り共感です。
共感とは見る人が自身の経験や感情と連動する内容を書くことにより生まれます。
主には仕事をする上でのこだわりや信念、商品やサービスが生まれた背景や、会社としての取り組みなどです。
僕は創業当初、新しいことに挑戦した結果の失敗談などを伝えることで、共感へと繋げていました。
「応援」とは企業やそのスタッフ、製品が直面している挑戦や目標に対する応援を促します。
例えば社会的な取り組みやチャリティー活動に関する記事、
新製品の開発プロセスに関する記事、プロジェクトの進捗を伝えるなどがあります。
また、個人としてチャレンジしていること、学んでいる過程なども効果的です。
ブログを書く際はペルソナにどんな感情体験をしてもらうかをイメージして書くと効果的です。先ほどの3つの視点をベースに、書いた記事が「憧れ」「共感」「応援」の中で
どのような感情体験をもたらすのかを事前に設計しておきましょう。
また描き終わったら、客観的に見て「どんな印象」を抱くのかを確認したり、
他の社員に見てもらい「どう思ったか」の感想を聞くのも良いと思います。
本日の内容をまとめると、中小企業における企業ブログは今後閲覧数が減っていくことを想定し、
SEO対策に重きを置くのではなく、ファン作りに重きを置くこと。
その際に「誰に」「誰が」「何を伝え」「どう感じてもらうか」を設計した上で
意図的に書いていただくことが重要です。
ブログは継続して書くことに意味があります。
せっかくリピーターがついても、訪れた際にブログの投稿がなければ二度と再訪してもらえないかもしれません。
しかしながら、モチベーションを高く維持して描き続けることは本当に難しいです。
だから、目標設定などをきちんと行い、定期的にアクセス数などを確認しながら、
モチベーションを維持するための工夫も必要になってきます。
ぜひみなさんも企業ブログを上手に活用してみてください。
それではまた!
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