ブランドの三要素を活かしたブランドづくり
DATE . 2024.10.23
Category : ブランディング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
© 2024 TONE BRANDING.
DATE . 2024.10.23
Category : ブランディング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
どうも、中村です!
皆さんには、「このブランドが好きだ」と思うものがありますか?
僕にもいくつか心に残る大好きなブランドがありますが、
最近、そのブランドに対する感情がどこから来ているのか、少し考えてみました。
その結果、ブランドへの愛着は、大きく分けると
「憧れ」「共感」「応援」の三要素に集約されることに気づきました。
今回は、僕が感じたこの三要素について掘り下げてみたいと思います。
まず、「憧れ」がブランド力の大きな要素となることは、
誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
僕が高校生の頃、あるアパレルブランドに強い憧れを抱いていました。
そのブランドは、当時の僕には高価すぎて手が届きませんでしたが、
スタイリッシュなデザインやトレンドを引っ張るそのブランドの姿勢に心を奪われていました。
そんな憧れが積み重なり、大人となった今、ようやくそのブランドの服を手にすることができるようになりましたが、
あの頃の気持ちは変わらず、今でもそのブランドを好きでい続けています。
※大人からしてみればそんなに高いブランドではないので誤解のないように・・・
憧れは、ブランドの長期的な価値を支える大きな力となり得るのです。
多くのブランドが、特に若者層に「憧れ」を植え付けることを狙っているのはこのためです。
高価で手が届かないからこそ、その商品への願望が強まり、
大人になって経済力を持ったときにその憧れを実現させたいという欲求が生まれます。
だからこそ、ブランドは自分たちが目指すべき象徴的なイメージを作り上げ、
若者に夢や理想を提供しているわけです。
次に、「共感」がブランドとのつながりを強固にする要素です。
僕が長年愛用しているカメラブランドのSONYがまさにその例です。
SONYは単に高性能な製品を作っているだけでなく、そのデザインやスマートさ、
スタイリッシュさが僕にとって大きな魅力です。
ただ単に写真を撮るだけではなく、「自分もかっこよく、スタイリッシュに写真を撮りたい」という共感が、
そのブランドへの愛着を後押ししています。
これは単なる機能的な価値ではなく、情緒的な価値、
つまり僕の感情に訴えかけてくれるからこそ感じる「共感」です。
ブランドが提供するのは、製品そのものだけではありません。
その製品を通じて、消費者がどのように感じ、どう行動したいのかといった「体験」を売っているのです。
自分のライフスタイルや価値観にマッチしていると感じられた時、
人はそのブランドに共感し、そのブランドを支持するようになります。
そして、もう一つの要素が「応援」です。
これは、自分が信じるブランドや人を支え、応援したいという感情から生まれるものです。
僕自身、社員の頑張る姿を見て応援したいという思いが強まる瞬間があります。
「この人がこんなに頑張っているなら、次もこの人に仕事を頼みたい!」と思う気持ちです。
この応援の感情は、信頼関係を築き、ブランドへの深い愛着を生みます。
ブランドそのものや、そのブランドを支える人々の努力や情熱を見た時、
人は「応援したい」という気持ちを抱くようになります。
そして、その応援の気持ちが、ブランドを成長させる大きな力となります。
ブランドと顧客との間にあるこの「応援」の関係は、特に中小企業や個人事業主にとって大切です。
単なるビジネスの取引ではなく、人間的なつながりや共感から生まれる支持が、
そのブランドを長期的に支える大きな要因となります。
このように、ブランド力は「憧れ」「共感」「応援」という三つの感情から成り立っています。
僕自身の経験を通しても、これらの感情がブランドへの愛着を深め、
長くそのブランドを支持し続ける理由となっていることがよくわかります。
憧れを抱くことで、そのブランドは自分にとって特別な存在となり、
共感を持つことでそのブランドが自分のライフスタイルにマッチしていると感じ、
応援することでそのブランドや人々を支えたいという思いが強まります。
ブランドを築く上で重要なのは、この三つの感情をどのように顧客に感じてもらえるかです。
企業や製品の強みをしっかりと打ち出すことはもちろん大事ですが、
それと同時に顧客の感情にどれだけ寄り添い、共感や応援の気持ちを引き出せるかが、
ブランドの向上のために大切なことなんです。
ブランドづくりは、ただ製品を売るだけでなく、顧客との感情的なつながりを育むことが大切です。
そして、それこそが長く愛され、支持されるブランドを作り上げるための最も大切な要素なのです。
「憧れ」「共感」「応援」の三要素を活かしながらブランド作りをしていきたいものです。
それではまた!
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