トーンブランディング

tel.0120-622835

営業時間/10:00〜18:00 定休日/土日祝日株式会社アプリコットデザイン TONE BRANDING事業部

トップページ > ジャーナル > 正直さが飛び交う文化をつくろう

正直さが飛び交う文化をつくろう

DATE . 2024.06.06

UPDATE DATE . 2024.06.11

Category : ブランディング / 経営者の仕事

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

正直さが飛び交う文化をつくろう

ブランディングディレクターの萩原です・
今日は「正直さが飛び交う文化をつくろう」というテーマについて書いていきたいと思います。

独自性を活かしシナジーを生む

「誰かの意見を聞きたい」と僕自身よく思うことなのですが、
実際のところ、誰かから意見をもらってどれだけ受け入れることができているだろう?
と自問自答することがよくあります。

案外聞いているようで、自分にとって都合の良いことだけ聞いていないか?
実は心の中で抵抗し相手の意見をつぶしていないか?
など…

自分がどれだけしっかり聞く耳を立てて相手の意見を尊重できているかは
相手が決めることではあるのですが、
なぜこんな事を自問自答しているのかというと、
「正直な意見が飛び交う文化」を無くしたくないという思いが強いからです。

やっぱり誰かと一緒に仕事をするなら、それぞれの価値観や意見を大事にして
お互いに面白がりながら相乗効果(シナジー)を生んでいきたい。

だからどうしても腹落ちしない時はとことん話し合いたいし
それを避けられてもある程度までは粘り続けたいと思っています。

「言っても無駄」という文化は過去の立ち振る舞いの結果

組織やチームとして最も最悪な状況の一つが
「意見はあるけど言っても無駄」という文化が組織やチームに根付くことだと思っています。
いわゆる完全なる諦めムードです。

「思っていることがあるなら言ってよ」がリーダーやマネージャーの本音だと思いますが、
やっぱり一度出来上がってしまった関係性を再構築するのにはかなりの時間と対話が必要です。

おそらくこれまで何度も正直な意見をぶつけたが完全スルーされたか、
独断で色々動いていくから、もう何が何だかわからなくなってしまっているのだと思います。

※ただ、意見がある人は、それを通す力が自分になかったことも
自覚しないといけないと思いますが、一旦それは置いておきます。

「待つ」という選択肢

この話は、社会にどんな価値を提供するために、
このチームをどう動かいていきたいかという
リーダーやマネージャーの意志や方針次第なところがそもそも大きいですが、
素直に意見を取り入れようと思っていても、
目の前のことに焦るとどうしても蔑ろにしてしまうことがあるんですよね。

実際僕もこんなことを言っていますが、
以前は焦りが優先してしまい、よく一緒に仕事をしている方の
正直で真っ直ぐな意見をスルーしてしまったこともあります。

そのことを反省していると、相乗効果を生む上でまた別の重要性にも気づきます。
それは「待つ」という選択肢が頭の中にあることと「待てる状況を自らの手で作っておく」ことです。

これがなければおそらくチームで良い仕事はできないように思います。

今は時代や文化の変化が激しく、仕事においてスピード感が何よりも重視されます。
実際スピード感を持って動かなければ、競合に食われてしまうこともありますし、
対策が手遅れになり気づいた時には詰んでいるなんて事態もあり得なくありません。

ですが、ここで整理しておきたいのは、
「スピード感を持って動くことと、急ぐことは別である」ということです。
今は待つという選択が、長期的に捉えると結果として最速だったりすることもあると思うんですね。

ただ焦って急ぐことしかできないという状況は、
事前に潰しておきたいと個人的には思います。
「待つ」という選択が手札にあることで、
もっと面白いことができるんじゃないか、もっと面白いものを届けられるのではないかと思うんです。

答えを、共に見つけにいく、もしくは共につくりにいく姿勢

正直僕は昔から待つことが大嫌いで、いつも答えを急ぐ癖がありました。
ですが、時には「待つ」ことも大事ということを、ここ1、2年の出来事から学びました。

答えを急いだところで良いことなんてほぼないし、
そもそも答えって何だ?って話です。
今の時代わからないことだらけですし、
「当たり前」や「正解」なんてものは環境が変わればすぐに覆ります。

なので、常に答えを共に見つけにいく、もしくは共につくりに行こう姿勢を強く意識して
無理やり答えを出したり提示することをやめるようにしました。

すると焦っていた時と比べ、目的に沿った真っ直ぐな意見をもらえることが増えたように思います。

何も期限を無くそう。と言いたいわけではありません。
むしろ期限を設け共通認識を持たせた方がチームにとってもプラスの影響を与えることが多いです。

ここで言いたいことは、せっかくチームで何かを作って世の中に届けていくならば、
自分一人で答えを出し、その答えを過信し急ぐのではなく、
明確な境界線(期限など)を設けてギリギリまで待ち、
それぞれの考えや意見を掛け合わせていきませんか。

という提案です。

最後に

「意見はあるけど言っても無駄」ではなく、「意見を持ち正直に発言して実行することが楽しい」という文化。
成果を出すことに集中しながらそんな文化の中で仕事ができたら想像以上の結果が待っているように思います。

逆に「意見はあるけど言っても無駄」という文化は影での批判を増幅させ、
チーム全体から信頼関係がなくなっていきます。
自分が相手を受け入れなければ、相手も自分を受けれなくなるのは必然で、
一見優しさのように見える「遠慮(意見はあるが関係を壊さないために黙っておこう)」に関しても後々同じような事態を引き起こすと思います。

マウントを取り合うわけでもなく、人間性に対する批判でもなく、
行動やものづくりに対する意見をもっとオープンにしていきたい。

それではまた!

Other Journalその他のジャーナル

トップページ > ジャーナル > 正直さが飛び交う文化をつくろう