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デザインはラブレターの代筆

DATE . 2024.04.25

UPDATE DATE . 2024.04.20

Category : ブランディングデザイン

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

デザインはラブレターの代筆

今日は、僕たちのデザインに対するスタンスについてお話ししたいと思います。

多くの人がデザインと聞くと「アート(芸術)」を思い浮かべるかもしれません。
それにより、デザイナー=センスがある、おしゃれ、天賦の才能といったイメージが形成されがちです。

しかし、僕たちが取り組んでいるデザインは「アート」とは異なります。
アートは「自己表現」を意味するのに対し、デザインは「課題解決」の手段であり、根本的に異なるものです。
そのため、僕たちは作成したものを「作品」とは呼ばず、「事例」と呼んでいます。

僕はデザイナーの役割を「ラブレターの代筆」と考えています。
これは、お客様の想いを伝えたい相手に届けるために、デザインを用いて見栄えを整え、
伝わりやすくする仕事であるという意味です。

ここにはデザイナー自身の自己表現(アート)は不要だと思います。

たとえば、Aさんがデザイナーを通じてBさんに想いを伝えたいとします。
デザイナーはAさんの気持ちをBさんに伝えやすくする役割を担いますが、デザイナー自身の自己表現が介入すると、
それはもはやAさんの気持ちではなく、デザイナーの気持ちにすり替わってしまうのです。

その結果、Aさんの本来の想いはBさんに正しく伝わらなくなります。
これは、ラブレターを勝手に書き換えてしまうことに等しいです。

僕たちの役割はあくまで「ラブレターの代筆」です。

伝えたい人の想いを正確に伝えるためには、その想いを引き出す力や伝達力が求められます。
これらのスキルをさらに向上させることが、僕たちには必要だと感じています。

デザインは特別なものではなく、もっと身近な存在です。
もしこれを通じてデザインが少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。

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