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言葉を再定義する

DATE . 2024.02.29

UPDATE DATE . 2024.05.09

Category : ブランディング / 広報・PR

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

言葉を再定義する

先日、弊社の広報担当の横田さん(通称はち)に、
普段打ち合わせや、ワークショップの前にどんな準備してますか?と聞かれ、
そういえば…このあたりの事はあまり書き残してこなかったので、
このブログの場をお借りして書いていきたいと思います。

・・・

打ち合わせ前の準備は本当に人それぞれだと思います。
相手の周辺情報をリサーチしたり、アジェンダを作ったり、
お問い合わせ内容やこれまでのMTGメモを見返したり。

私に至っても上記にあげた内容は一通り行っていて、
何か変わったことは特にしてないかもしれません。

ただその中でも、よく周りから「細か!」と突っ込まれる部分があって、
それは「文脈を明らかにするための、仮説を立てておくこと」です。

「気軽」を再定義する

例えばつい先日、
ブランディングワークショップ進行中のお客様に
どんなお店にしたいですか?と質問をさせていただいたところ、
「気軽に立ち寄れるお店にしたい」というご回答がありました。
(※新規店舗を開業予定のお客様)

上記は前々回の打ち合わせであったやりとりです。
一度持ち帰り、次のMTGに向けて準備を進めていたところ、
前回のメモを見て改めて「気軽さとは…」の再定義の必要性を感じました。
なぜ、何のための、誰のための、どのような、「気軽さ」なのか…

どのようなモノコトに対して気軽と感じるかは、人それぞれで、
人によっては、入手容易性かもしれませんし、金額の安さかもしれませんし、
スタッフの人当たりの良さかもしれません。

確かに気軽と聞けば、大体の方が「物事をあまり深く考えずに行動できる、判断できること」
を想像するかもしれませんが、もしかしたらそのお客様(クライアント)は、
何でもかんでも気軽さを押し出したい訳ではないかもしれません。

それこそ、金額を安くして薄利多売の商売をしたい訳ではないかもしれない。。

だから「対象のブランド独自の気軽さ」を再定義しておきたかった訳なんです。

実際に、前回のお打ち合わせでは、「気軽さ」をより具体的に定義することができ、
もちろん「この気軽さはうちっぽくない」という内容もいくつかありました。

つまり私に至っては、まだ広い概念で使われている抽象的な言葉を事前に洗い出しておく。

という準備に時間をかけているかもしれません。

真の目的は細かな定義から

ここまで書いてきた内容は、相手の潜在的な感情や想い、
ニーズを引き出すためには必ず必要な事で、
個人的には、その言葉を放った真の目的はこういった細かな一つひとつの定義を
見直すことで明らかになっていくと思っています。

「この人話が通じないな」「話を聞いてないな」「意図を理解してくれないな」と思われてしまう原因は、
言葉を部分的・表面的に捉え、そのまま鵜呑みにしてしまい、文脈を知ろうとしていないからだと思います。
(全ての物事を点で捉えてしまっていて、抽象化できていない状態。)

これは状況によって誰しもに起こり得ることで、
私自身もそういった場面がまだまだあると思うので、
どんなに状況下でも表面的な部分のみを受け取らないように心がけたいところです。

まだまだ知らない言葉が多い

ここからはちょっとした余談ですが、
人が発する言葉って不思議で、今おかれているシーン、状況によって言葉の意味合いが変化します。
同じ言葉でもその文脈は場面によって変わるんですよね。
その事自体、発言者側は気づいていなかったりします。

だからコミュニケーションをとり、認識を細かくすり合わせる。

また、何気なく使っている言葉の成り立ちに触れ深く知ることで、
価値への意識が強まり、伝える力も育まれていきます。

その意味では私もまだまだ知らない言葉が多い。
ブランド名(ネーミング)やコンセプトを思考する際いつも思い知らされます。

もっと人の価値観や言葉と丁寧に向き合い、独自の言語に落とし込んでいきたいと思います。

見えない文脈、構成、ストーリーにこそ面白さを感じている私は、本当に根っからのブランディングバカです。

それではまた!

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