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病院にもブランディングは必要なんですか?

DATE . 2024.11.22

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

病院にもブランディングは必要なんですか?

どうも、中村です!

今日は、「ブランディングってそもそも必要なんでしょうか?」という質問をいただいたので、このテーマについてお話ししようと思います。特に今回の例は「医療業界」です。病院やクリニックのように、一見するとブランディングが必要ないと思われがちな業界にも本当に必要なのか、という疑問です。

まず、ブランディングとは、「自社が選ばれ続けるための仕組みづくり」のことです。「選ばれる」という言葉の裏には、「選ばれる状態」=「選択肢が多い状態」があるのが前提。もし競合が全く存在せず、患者さんが選ぶ余地のない環境にあるなら、わざわざブランディングをしなくても自然と選ばれます。

たとえば、砂漠で水を売っているのが自社だけなら、他の選択肢がないため、特に何もしなくても人々は自社を選びます。しかし、現代社会では多くの業界において「選択肢がない」という状況は稀です。そして競合がいないように見える状況でも、ブランディングが重要になる理由が2つあります。

理由① リスクを回避するため

経営者の役割のひとつは、将来起こり得るリスクを見据え、それを回避する策を事前に準備しておくことです。

たとえば、地域に唯一の病院があったとしても、数年後に近隣に新しい病院やクリニックが次々と開業する可能性があります。また、患者さんがネットの口コミやSNSを基に病院を選ぶようになったり、医療技術や診療内容のトレンドが急激に変わることも考えられます。

こうした変化が起きたとき、ブランディングを通じて「信頼感」や「安心感」をしっかり築いている病院は選ばれ続けます。一方で、特に対策をしていなかった病院は、「どの病院でもいいや」といった選ばれ方をされるか、最悪の場合は見向きもされなくなってしまう可能性があります。

重要なのは、ブランディングには時間がかかるという点です。ブランドイメージは短期間で築けるものではなく、少しずつ積み上げることで信頼という資産になります。不測の事態が起きたとき、焦ってブランディングを始めても、すぐに結果は出ません。

医療業界でも、早い段階でブランドの土台を整え、選ばれる仕組みを作っておくことがリスク回避に直結します。

理由② 楽しく仕事をするため

ブランディングをするもうひとつのメリットは、自分たちが「付き合いたい顧客」を選べるようになる点です。

たとえば、高級ブランドのバッグショップは、意図的に店舗の雰囲気を「入りにくい」ように作っていることがあります。これは全てのお客様をターゲットにしているわけではなく、ブランドの価値を理解し、その価値に納得できるお客様を絞り込むためです。

同じように、病院やクリニックでもブランディングを通じて「どんな患者さんに来てほしいか」を明確にすることで、自然とフィルターがかかり、理想の患者層が集まります。

これは医療従事者にとっても、日々の仕事がやりがいのあるものになりやすい環境を生むことにつながります。「信頼関係を築きやすい患者さん」との出会いが増えることで、仕事への満足度が大きく向上します。

病院以外にも通じるブランディングの重要性

今回の医療業界の例のように、「選ばれる理由」が明確になると、競合が増えても変わらず支持を集めることができます。この考え方は病院だけでなく、他の業界でも共通しています。

ブランディングとは見た目を整えることではなく、自分たちの価値や存在意義を明確にし、それを必要な人に伝える仕組み作りです。未来へのリスクを回避し、仕事を楽しむ環境を作るために、長期的な視点で考えることが重要です。

いかがでしたでしょうか?

ブランディングは「絶対にやらなければいけないもの」ではありませんが、競争が激しい時代を生き抜くためには大きな力になります。ぜひ自社にとっての「選ばれる理由」を今一度考えてみてくださいね。

それでは、また!

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