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【2024年版】新時代の採用戦略とは

DATE . 2024.05.14

UPDATE DATE . 2024.05.13

Category : 採用戦略・採用ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

【2024年版】新時代の採用戦略とは

今日は「新時代の採用戦略」というテーマで、採用活動で大切な5つのポイントを実例を交えてお話しします。
例に挙げるのは、弊社で運営しているドッグサロン「sora to kaze」です。

https://sora-to-kaze.com/

このサロンは2023年6月にオープンしたばかりです。

弊社では初めてのドッグサロン運営で、特別なトリマーさんがいたわけではなく、ゼロから作ったサロンです。
ちなみに、トリマーさんの人数は少なく、独立して開業する人が多いため、個人経営のサロンが多いです。

だから、私たちにとってトリマーさんの採用はとても難しいと考えていました。

採用活動は2022年12月から始めたので、オープンの6ヶ月前からスタートしました。
最初の2ヶ月はほとんど応募がありませんでしたが、3ヶ月目から徐々に応募が増え、最終的には6名の応募がありました。

結果として素敵なスタッフが入社し、無事にオープンできました。
今回はこの事例をもとに、今の時代の採用活動で大事なことが分かったので、次の5つのポイントにまとめました。
順番に説明していきます。

背景やストーリーを伝えること

まず、1つ目は背景やストーリーをしっかり伝えることです。

私たちはデザイン会社がドッグサロンを始めるという少し変わった流れだったので、特にこの点を意識しました。
弊社がドッグサロンを始める理由は、僕が20年前に最初に独立したのが犬のお店だったからです。
その経験がなければ、今の僕の仕事はなかったと思います。

そのお店をある程度成功させた後、売却してデザインの世界に入りました。
でも、またいつか犬の業界に戻りたいという夢がありました。
その当時、ペット業界で多くの課題を知り、動物たちを人間の都合で扱ってはいけないという思いが強くなりました。

だから今回、サロンを始める時、業界を少しでも良くしたいという思いでスタートしました。
採用活動の際には、これらの背景や思いをホームページやSNSで発信しました。

今、サロンで店長を務めているスタッフは、この思いに共感し、
わんちゃんに対して真っ直ぐな気持ちを持った素晴らしいスタッフです。

思いをしっかり伝えたからこそ、こうした出会いがあったのだと思います。

求職者のニーズをイメージすること

2番目は、求職者のニーズをしっかり把握してイメージすることです。

これは1つ目とも関連しますが、僕たちが求めていたのは、
経験のない人や経験の浅い人ではなく、経験やスキルを持っている人です。

よく考えると、そんな優秀な人はすでにどこかのサロンで働いているはずです。

つまり、その人たちが今の職場を辞めてこちらに来てもらうためのきっかけが必要です。
そこで、今バリバリ働いている人をイメージして、その人たちが日常の仕事でどんな悩みや葛藤を抱えているのか、
どんな不安を持っているのかを考えました。

そして、それらに対する僕たちなりの答えや解決策を考え、それを情報として発信しました。
おそらく、その情報に触れた人が「これは自分のことだ」と感じ、興味を持ち、共感してくれたことで、
応募につながったのではないかと思います。

効率的に露出を図り、認知を獲得する

私たちは普段からホームページを作っているので、ホームページの重要性をよく知っています。
だから、迷わずホームページや求人サイトを作りました。

そして、そこで1番や2番で話した情報を発信しました。

でも、いくら情報発信の基盤を作っても、現実にはサイトに訪れる人は少ないです。

そこで、ホームページを知ってもらい、見てもらうためにInstagramの広告を出しました。

なぜInstagramを選んだかというと、私たちが求めていた人たちの年齢層や業界で
Instagramを使っている人が多かったからです。

つまり、求めている人が集まりそうな場所に広告費用を使いました。
情報は届いてこそ意味をもちます。効率的に露出を図り、情報を伝えることはとても重要です。

ここでもただ広告を出すだけではなく、工夫をしました。

どんな工夫かというと、2番で話した求職者の気持ちに合わせたキャッチコピーを作り、
1番で話した背景や思いが伝わるような広告にしました。

その結果、ホームページの閲覧数も増え、応募につながったのだと思います。
また、広告を出すエリアも工夫しました。

普通はお店の近くに求人を出すのが一般的ですが、今回は関東圏、特に東京にも広告を出しました。
これは、UターンやIターンを狙ったからです。

コロナ禍の終わり頃に募集を始めたので、都会に疲れて実家のある地元に帰りたいとか、
自然が多い場所に移住したいという人がいると考えました。

このように、求めている人がいそうな場所に広告を出すことで、
効率的に知名度を上げることができました。

中の様子をしっかり伝える

4番目は、会社の中の様子をしっかりと伝えることです。

採用に悩んでいる企業では、社内のどんな人が働いていて、
どんな価値観を持っているのかを発信していないことが多いです。

なぜ中の様子を発信する必要があるかというと、求職者の不安を解消するためです。

転職を考えている人は、給料や働き方だけでなく、人間関係についてもとても心配しています。

知らない会社に入ったとき、怖い人がいたらどうしようとか、
自分が苦手な人がいたらどうしようという不安は誰でも持っています。

また、人間関係が理由で転職を決める人も多いです。
だから、どんな人が働いているのか、どんな社風なのかを事前に発信することが大切です。

弊社は創業当初から情報発信の文化があり、ブログで働いている人の雰囲気や価値観を知ることができます。
言わなくてもいいことまで発信するほど情報公開しているので、この点については十分にクリアできていたと思います。

代表者の考え方や価値観をしっかり伝える

ほとんどの人が一度は就職活動をしたことがあると思います。

その時、応募しようとしている会社の社長がどんな人で、
どんな考え方を持っているのかが気になったのではないでしょうか。

多くの会社のホームページには、代表者の写真や挨拶が載っていますが、
形式的なメッセージだとあまり参考になりません。

だから、社長のメッセージは形式ばったものではなく、社長自身の言葉で思いをしっかり語るべきです。

会社やお店には社長の雰囲気に合った人が集まってきます。

例えば、社長が「やればできる」という体育会系の考え方なら、それが好きな人が集まります。
今の時代、あまり体育会系のノリを前面に出すのは良くないと思うかもしれませんが、
それを隠していてもいずれわかってしまうので、正直に表現するべきです。

体育会系のノリが好きな人が集まるなら、それはそれで良いことです。

これらの5つのポイントは、すべて情報発信に関することです。
つまり、情報発信の仕方次第で採用活動が成功するかどうかが決まるということです。

会社やそこで働いている人のメッセージをしっかり発信し、それを見つけてもらうことで、
会社が求めている人に出会えるのだと思います。

今の世の中では、多くの会社が人手不足です。求職者は会社を選ぶ立場にあるので、
会社も選ばれるための情報を提供しなければなりません。

今回紹介した5つのポイントは、どれも少し手間がかかる作業です。
それだけ現代の採用活動は複雑で、時間がかかるということを理解して取り組む必要があります。

自分たちで情報発信するのが一番ですが、それが苦手な会社も多いと思います。

そんな時は、私たちのような外部パートナーと協力し、インタビュー形式で社員の思いや価値観をまとめて、
それをホームページに掲載するなどのサポートができます。

もしお悩みの会社があれば、一度ご相談ください。

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