今日はアウトソーシングについて考えてみたいと思います。
会社の中には、人事、経理、広報などの実務以外で会社を支える部署が存在します。
これまでの会社文化の歴史の中で、社内でこれらを完結させることが良いという考え方があります。
人事や経理をアウトソーシングすると何かと不便だから、機動力が落ちるからといった理由から、
なるべく社内で完結させる方が良いとされています。
一部の会社では、人事や経理に広報の仕事を兼任してもらったり、
広報に人事の仕事をしてもらったりして、社内のリソースを上手に組み合わせようとする傾向があります。
しかし、経理を主に担当している人に広報の仕事を依頼するのは少し奇妙な話です。
極端な例えで言えば、大工さんに料理を作ってもらうようなものです。
大工さんであっても料理を作れる人はいますが、その料理が本当に美味しいかどうかは別の問題です。
自社のリソースを組み合わせることで見かけ上はうまくいっているように見えるかもしれませんが、
その結果失われる売上も忘れてはいけません。
広報の仕事をプロに依頼すれば、100万円の売上が期待できるところが、
経理に兼任してもらったために20万円しか売上が上がらなかったという事例があります。
この差額の80万円は見えない売上なので、見落としがちです。
やはりその分野のプロに依頼した方がパフォーマンスが発揮されます。
そして本来作れるべき売上を得ることができるはずです。
経理は経理、人事は人事が得意なプロに依頼すべきです。
もし自社にその分野のプロがいない場合は、中途半端に自社内で対応するのではなく、
無理に新たに雇用するのではなく、外部にアウトソーシングすることも選択肢の一つです。
特に広報に関しては、自社内に広報の専門家がいない状態では、
優秀な人材を採用することが難しいと考えられます。
なぜなら、その人の能力が社内で判断できないからです。
その場合は、外部のプロに任せる方が安全です。
もし万が一、選択したプロの仕事に不満があれば、すぐに別のプロに依頼することもできます。
重要な部分だからこそアウトソーシングする。
これも一つの選択肢ですので、視野に入れておくべきですね。