今回は、「経営戦略とはやらないことを決めること」というテーマでお話をしたいと思います。
私たちの会社では、コンペに参加しない、広告代理店の下請けはしない、というのが「やらないこと」の一例です。
なぜ「やらないこと」を決めるのがそんなに大切かというと、大きく2つの理由があります。
1.本質にフォーカスできる
「やること」と「やらないこと」をはっきりさせることで、私たちの本来の目的、「お客さんの成果を上げること」に集中できるんです。
例えばコンペの誘いが来たとき、もし「コンペには参加しない」と決めていれば、悩んだり、誰かに相談したり、時間を無駄にすることがありません。
[コンペのお誘いがあった時]
そのコンペに参加しても良いかどうか悩む
↓
誰かに相談をする
↓
とりあえず概要を聞いてみるために打ち合わせを行う
↓
社内で協議する
↓
今回はやめておこう
このように結構な時間のロスが生まれてしまいます。
クリアな判断基準をもつことで、私たちを本当に大切な仕事に専念させてくれるんですね。
2.組織内での迷いを減らす
これは、メニューがたくさんあると迷ってしまうあの感覚に似ています。
選択肢が1つだったらすぐに決められますが、100あったら一苦労です。
会社のやること、やらないことがはっきりしていれば、組織内の判断も迅速に。
迷う時間が減るということは、結局のところ、会社全体の生産性の向上にもつながるわけです。
私たちが「やらないこと」を明確にすることで、無駄な時間を減らし、
結果としてお客さんへのサービス品質を向上させることができるのです。
みなさんもご自身の仕事や組織運営において、「やらないこと」をもう一度見直してみるのはいかがでしょうか。
驚くほど清々しい気持ちになれるかもしれませんよ!