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コンセプトの言語化は日常業務のあらゆる場面で。

DATE . 2024.03.01

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

コンセプトの言語化は日常業務のあらゆる場面で。

ブランドをつくるにも、商品開発をするにも、
「まずはコンセプトが重要だ!」というのはよく聞く話かと思います。

ただコンセプトを考え、言語化するというのは、
ブランド構築、商品開発時のみでなく、もっと日常的に行なっていく必要があると考えています。

それぞれの価値を群で示そう

いきなり例え話になりますが、
スターバックスのブランドコンセプトは「サードプレイス」です。
(自宅でもなく、職場でもない第3の居場所)

実際、スターバックスに行くと「サードプレイス」に
納得せざるおえないほど、ブランドコンセプトと体験がマッチしています。

そんな一貫した体験を提供できているのは、
サードプレイスというブランドコンセプト以外にも、
より具体的なコンセプトも存在するからだと思っています。

もう少し具体的にいうとブランドコンセプトを中心に
それに派生して、接客・香り・音楽など、
あらゆる具体においてもWHAT(コンセプト)が言語化されているはず。

この点はおそらく社外秘なので、あくまで仮説です。
ただ、そうでなければあそこまで一貫性のある体験は作り出せないのではないかと・・

コンセプトとは若干異なりますが例えば、
接客→冷たくもないが、馴れ馴れしくもないフレンドリーな対応。
音楽→あえて幅広いジャンルの中から選曲されている。寛げるよう基本は優しい曲調。
香り→珈琲の香りを纏った空間。(タバコは完全にNG。パンの香り等も基本はNG)

といった感じで上記の例よりもさらに分かりやすく明確なコンセプトが存在しているはず。

モノやサービス、情報が溢れた現代においては、
スタバの例のように、常にあらゆる物事の「意味」や「場所」に気を配りながら、
活かせるものは活かし切るというスタンスが問われています。

抽象から具体まで細かく言語化して、全ての点を線で繋ぎ、”群”で戦いに挑んでいるようなイメージです。

一つひとつの価値の捉えられ方を編集し、群で挑む(群として市場に伝える)ことによって、
独自の世界観がつくられ、それが選ばれる理由なる。

つまり、常に目的から逆算されたあらゆる場面におけるコンセプト化は、
ブランド価値の最大化に必要不可欠ということです!

コンセプトが持つ、もう一つの重要な役割

またコンセプトを言語化することは、チームにも良い影響をもたらします。

チーム内コミュニケーションの悩みの一つに「ニュアンスの伝達」があると思います。
例えば、「お客様への対応はもっと丁寧にね」と周りのメンバーに共有してもその「程度の捉え方」は人それぞれ。

人それぞれ認識に齟齬が生まれてしまうのは、
人それぞれ価値観が違うので、これは当然のことです。

丁寧な対応を高級旅館のようなスマートな対応を想像する方もいれば、
親しい友人(大切な人)と触れ合うようなフレンドリーさを想像する方もいるかもしれません。

そんな曖昧なイメージを排除するために、コンセプトが存在します。

まずニュアンスが伝わらないのは共通言語や明確な定義がないことが問題。

先ほど例にあげた「丁寧な対応」に関しても、
対応もしくは接客に関するコンセプトを言語化しておくことで、
明確な判断軸が生まれ、多少のイレギュラーに直面しても
どんな対応をすれば良いのか瞬時に判断できるようになります。

チームの中で曖昧になっている”暗黙知”があるのであれば、
浸透させていくべき価値や意味に対して共通認識を持つためにも
細かくコンセプトを言語化しておくべきです。

「暗黙知を形式知へ」です!

コンセプトをつくることの前提は、”接点”を明確にすること。

ここまでコンセプトの重要性について述べてきましたが、
コンセプトの言語化やビジュアル化において、意識すべき点は、
複数の重なる要素の接点を明らかし、正しく理解するということです。

例えば、ブランドデザインに取り掛かる際に考えなければいけないことは、
大きく分けると、下記3つの要素になります。

・社会的意義/目的
・自社の特徴や強み(USP)
・顧客ニーズ

対象のブランドにおいて3つの要素が重なる接点を伝わる形に可視化し伝達していくこと。
それがブランドデザインだと思っています。

コンセプトの言語化はそれぞれの”意味づくり”や”意味の編集”であり、
群(一貫性)をつくり伝えるための「思考の始まり」とも言えます。

あらゆる場面でコンセプトを言語化していこう。

ブランドコンセプトから始まり、
・デザインコンセプト
・採用コンセプト
・接客コンセプト
・チームコンセプト
・WEBサイトコンセプト
・ブログコンセプト
など…

それらを社外に出すか出さないかは置いておいて、
あらゆる伝達シーンにおいてそれぞれの役割や目的を踏まえて
コンセプト化を行なっていくことは非常に重要です。

この一つのブログ記事においても、テーマを考えた後に記事コンセプトを考え、執筆を始めました。

結局のところ、伝わるコミュニケーションの共通点は
「誰に・何を・どのように」が明確であることなので、
誰に(ターゲット)が定ったら何を(コンセプト)を考えることは、
どんな業種やシーンにおいても必要なことだと思っています。

日々の何気ないコミュニケーション一つひとつにおいても、コンセプトを意識していきたいところですね。

それではまた!

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