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顧客に深く刺さるコンセプトをつくるには

DATE . 2024.03.21

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

顧客に深く刺さるコンセプトをつくるには

どうも、中村です!

日々、お客様とお話ししていると、ここ最近はよりコンセプトの重要性が増しているように思います。

ご相談内容に多くあるのは、
・伝えたいことがうまく伝えられない
・魅力をわかってもらえない
・価格競争から脱却したい
・値上げするために付加価値を出したい
・理想的な顧客と巡り会いたい

などのご相談が多いのですが、それぞれ共通している課題として
「コンセプトがふわっとしている(もしくはない)」があります。

コンセプトはなんとなくあった方が良いというのは、
すでにご存知の方も多いですが、本質的にコンセプトがあることの意味を理解されている方はまだまだ少ないように感じています。

コンセプトの重要性に関しては、以前下記の記事にて解説しましたので、
気になる方はこちらの記事も読んでいただきたいと思います。

コンセプトの言語化は日常業務のあらゆる場面で。

コンセプトとはいわば、「そのブランド独自の中心的価値や意味が言語化されたもの」。
先ほどあげたご相談内容は、コンセプトと呼べるようなものになっておらず、
うまく機能していないからこそ出てきてしまう問題や課題です。

ではなぜそのコンセプトが曖昧なものになってしまうのか、
いくつか要因を色々考えてみたのですが、
挙げられた中で、これは大きいなと感じたことについて書いていきたいと思います。

先日「インサイト」について取り上げた記事をアップしました。

【インサイトを探る】ヒット商品をつくるために必要なこと

この記事の中でも書かれている通り、
インサイトとは、「その人がまだ気づいていない欲望」のことです。
そしてインサイトが明らかになっていれば、必然的に企画も良いものになります。

つまり、ここが大きなポイントで、「インサイトとコンセプトは表裏一体」ということ。
インサイトが「その人(顧客)がまだ気づいていない欲望」。
コンセプトが「そのブランド独自の中心的価値や意味が言語化されたもの」。

だから「コンセプトがふわっとしている」というのは、インサイトもフワっていている状態だと言えます。

もう少し噛み砕いた表現にすると、「誰のためのブランドなのかが曖昧」ということです。

・・・

話が変わりますが、つい先日、
新規のお客様から「コンセプトには何となく納得しているのですが、
それをストレートに伝えようとすると少し躊躇してしまうんです」というご相談がありました。

この原因はおそらく、インサイトに対する自信がないからだと思います。
「この欲望を抱えている人はきっといるはずだ」
「自社はこの欲望を満たすことができるはずだ」
という自信のなさが、いざという時の躊躇につながってしまっているのではないかと。。

コンセプトがない状態ではなかなか物事進まない。
コンセプトがふわっとしていれば、顧客はもちろんのこと社内も混乱する。

だから何か新しく始める際は、事前にインサイトとコンセプトを自信もって周知できる状態を整え、
ブランディングやマーケティングをより効果的なものにしていただきたいと思います。

それではまた!

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