トーンブランディング

tel.0120-622835

営業時間/10:00〜18:00 定休日/土日祝日株式会社アプリコットデザイン TONE BRANDING事業部

トップページ > ジャーナル > コミュニケーションの質が問われる現代において意識すべきこと

コミュニケーションの質が問われる現代において意識すべきこと

DATE . 2024.01.27

UPDATE DATE . 2024.03.27

Category : LIFE WORK DESIGN

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

コミュニケーションの質が問われる現代において意識すべきこと

ブランドディレクターの萩原です。
今日は「コミュニケーションの質が問われる現代において意識すべきこと」をテーマに記事を書いていきたいと思います。

またまた少々長めの記事になりそうです!
けど…どのお仕事にも共通する、
とても大事なお話になると思います、

お客様からいただいた言葉

いきなりですが先日、とあるお客様からこんな言葉をいただきました。

———————————
萩原さん、僕らはこのブランディングプロジェクトにめちゃくちゃ本気です。
ただデザインを変えるだけ、ただホームページをリニューアルするだけ。
それでは何も変化がないと思うんです。

だってそれは外側に対するアプローチのみで内側に対するアプローチではないから。

だからこうして萩原さんとブランディングワークショップから取り組もうとしています。

その上で、これだけはプロジェクトの約束事としたいのが、
お互いに腹を割ってハッキリと思っている事を言葉にしながらプロジェクトを進めていきたいです!

僕たちは自分たちの考えを優先したいわけではありません。
本気だからこそ、率直な意見が欲しいし、答えにくい質問も欲しいんです!
———————————

僕はこの言葉をいただいた時に、率直に心底嬉しかったです。
プロジェクト開始前に、このようなお言葉をいただき、
共通認識を持っておく事で、より濃密な議論が行えます。
お互いに言語化の幅が広がる。

そして…嬉しい気持ちと同時に、改めて自分の仕事の意味を見つめ直しました。

ブランディングやホームページ制作は一見、
ひとつの「戦術」として捉えられがちな面があります。
つまり、「なにで戦うか?」の一つとして捉えられがち…

けれどもブランディング戦略、WEB戦略という言葉がある通り、これらは「戦略」です。

戦を略すと書くくらいなので、極力厳しい戦いを避け、
少ないコストでも企業活動が円滑にとり行われるようにするためのものです。
(どこで戦うか?)

そんな企業活動を大きく左右するところでお仕事の依頼をいただいている僕らは、
決して遠慮が入ってしまってはならない…。

遠慮をして、違和感を放置していたら、
僕らが深い部分のところからプロジェクトに参画している「意味(価値)」がないんです。
(ただ、答えはお客様自身が持っていて、それに気づいていないケースがほとんどなので、
「とにかく聴いて、聞く」を心掛けています)

誤解がないように念のためお伝えしておくと、
決してマウントをとりたいとか、口喧嘩がしたいのではなく、
「違和感」の放置は絶対にNGで、
その違和感をなくすための質問をしないのも絶対にNGだと思っています。

もちろん、理屈ではない部分もあると思います。
そのような部分についても、理屈ではない強い想いの節を互いにすり合わせた上で、前に進んでいきたい。

ざっくばらんな議論を行うにも、それにはまずは相手の事を十分に理解する事から始めます。

事前に何も調べず、何も話を伺わず、理解が乏しいまま意見を発してしまうと、
方向性がズレる可能性が高くなりますし、それは自分のみが気持ち良いだけ…

【少しばかり余談】コミュニケーションについて深掘りしてみる

少し余談になりますが、日本人は「ハイコンテクスト文化」と呼ばれる文化が根付いているそうです。
(世界で一番「ハイコンテクスト」な国)

噛み砕いて言ってしまうと、「言葉がなくても雰囲気で察して!」というような文化です。
けれども今のご時世その文化はいくら日本であれど通用しません。

現代はこれだけテクノロジーが進化して、様々な人と繋がり合える場所が増えてきました。

「言葉はいらない」ではもう難しいんです。

つまるところ、注意したいのが、ハイコンテクスト文化は聞き手に委ねられる部分が大きいという事。

一方でローコンテクスト文化もあります。
これはハイコンテクスト文化の逆で「しっかり言語化して相手に伝えよう」という文化です。

つまり、ローコンテクスト文化では、伝わるか伝わらないかは、話し手に委ねられる部分も大きい。

なぜ急にこんな話をしたのかというと、
コミュニケーションは対等であり、相手に対する思いやりがないと考えを共有することはできない!

聞き手は相手の心の中を察するよう努めないといけないし、話し手は聞き手の状況を観察して言葉を探さないといけない。

シーンによって変わることも抑えておく

上記は目の前の人と対話をするシーンにおいてのお話ですが、
これが市場を対象とすると少しばかり比重が変わってくると思っています。

ブランディングを行う上では特に!

市場にブランドイメージを浸透させていくためには、言葉と行動が一体となっていなければならないですし、
伝えるための努力をしなければ、これだけモノや情報が溢れている世の中なので、そもそも知ってもらって覚えてもらうことすら難しい。

「言葉がなくても良いモノを作ればきっと広まる」という時代はもう既に終わっていて、
言語化やコミュニケーションの重要性は増し増しです。

ブランディングに本気で取り組んでいる企業はどこもかしこも、
まずは社内のスタッフからローコンテクスト文化を意識するよう必死に呼びかけているそうです。

今日のテーマに戻りますが、思っている事を余す事なく言語化し、ハッキリと伝えるというのは、間違いなく今後の企業活動の鍵を握りそうです!

最後に

先ほどのお言葉をいただいたお客様とのブランディングプロジェクトはもうすぐスタートします。

自己満足のクリエイティブは絶対にNGです。

市場やお客様の気持ちを十分に理解することや尊重を忘れず、
お互いに一つ一つの決定事項に納得しながらプロジェクトを進めていきたいと思います。

必ずや良いモノをお届けしたい!
ただそれだけなんです。

それではまた

Other Journalその他のジャーナル

トップページ > ジャーナル > コミュニケーションの質が問われる現代において意識すべきこと
会社資料・料金表
ダウンロードはこちら