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ブランディングが失敗する、一番の要因とは?

DATE . 2022.09.27

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

ブランディングが失敗する、一番の要因とは?

どうも、中村です!

今日は、「全てのブランディングプロジェクトに共通する一番の敵」というテーマについてお話ししたいと思います。

僕たちはこれまで数多くのブランドづくりに携わってきました。

既にあるブランドに対して、ビジュアルアイデンティティ(VI)から再構築するプロジェクト。
根幹となる企業の在り方を見つめ直し、ブランドビジョンを構築することから始めるプロジェクト。

その他、ブランディングというサービスの中でもクライアント様の課題によって、
サポートさせていただくカタチは様々です。

ただ、どんなプロジェクトでも共通して「これがめちゃくちゃ大事!」と言える、重要な要素があります。

それは、「意見をぶつけ合えるチームづくり」です。

日々ブランディングと向き合う中で、
ここが間違いなく本質だと思ったので、書いていきたいと思います。

本質が変わらなければ、変わらない

ビジョンが変わった、ロゴが変わった、サイトデザインが変わった…

正直なところ、これらを変えたからといって、ブランドが変わり、
何もかも良い方向へコトが進むかとかというと、そうではありません。

本質的なところが何も変わっていなければ、
リブランディングした意味が全くもってないわけです。

本質ってなんや?という話なんですが、
これはあくまで僕の個人的な考えにはなりますが、
ブランドを創っている「人」や「チーム」です。

強いブランドを創るのは、機械でもなんでもありません。

「人」です。
「チーム」です。

最大の敵は?

本題はここからになります!

ブランディングプロジェクトを進めていくにあたって、
一番の敵となるのが、「遠慮」です。

遠慮があると、間違いなく「妥協」が生まれます。

そして「妥協」が生まれてしまえば…
そのブランドに対して100%自分ゴトになることはできません。

つまり、ブランド構築段階で既に、
ブランドの世界観を十分に体現することは不可能になっているということです。

ブランディングは、マーケティングと違って長期戦です。
人の心の中にイメージを浸透させ、共感を得ていくのは容易なことではありません。

この長期戦を戦い抜くためには…
長く愛され続けるブランドを創るためには…

メンバー間の「遠慮」は排除するべき。
(社内メンバーはもちろん、取引先も含む。)

立場への意識が遠慮を生む。

良くも悪くも、日本人の特性として、
衝突を恐れることがあるという話をよく耳にしますが、
よくよく考えると衝突することにビビっていたらチームを形成している意味がないですよね。

各々の力を最大限発揮できないわけですから。
(くれぐれも喧嘩してねと言っているわけありません…!)

また、遠慮が生まれてしまう要因として考えられるのが、
それぞれがおかれている「立場」。

「立場」への強い意識が個人の主張を阻害していたりもします。

発言者がマズローの欲求五段階説でいうところの、
「安全の欲求」や「社会的欲求」を満たすことに意識が偏ってしまうと、
アウトプットが当たり障りない内容になります。
(とりあえず同調している状態。)

同調圧力を無くし、発言者の中で既に上記の欲求が満たされている状態を作ることが、
まず初めに取り掛かるべきことだと思います。

まとまらない時は…

遠慮を排除すると、もちろん様々な意見が飛び交います。

いつまで経っても意見がまとまらないのではないか?
という疑問も生まれますよね。

そんな時は、「顧客視点と価値観の軸を持った人×リーダー」が、
周りが納得できるほどの説明を行うしかありません。
(そもそもリーダーがどれも見失っていたら、元も子もないですが…)

それでも「納得」や「理解」ができない人がいた場合、
その人はプロジェクトメンバーから外れていただいた方が良いのかもしれません。

まとまらない場合、結局のところ、最終的にはトップダウンという結論に至ってしまいますが、
それまでに踏むべき過程を踏んでいるか否かによって結果は大きく異なってくると思います。

既に共通認識が芽生えているはずなので。

個人の解ではなく、チームとしての解を。

上っ面のコミュニケーションは何も生み出さない。
一人の力には限界がある。

だから、それぞれの価値観を尊重しながら、
意見をぶつけ合い、チームとしての解を出していく。

本当の意味で、ブランディングからの成果を得ていくためには、ここは避けては通れないと思っています。

僕らも引き続き、「本質」を大切にブランディングと向き合いつつ、
お客様のチームとも向き合っていきたいと思います。

それではまた!

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