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ブランディングしてもブランドが生まれない時

DATE . 2024.05.21

Category : ブランディング

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

ブランディングしてもブランドが生まれない時

ブランディングディレクターの萩原です。
今日は「ブランディングしてもブランドが生まれない時」というテーマについてお話ししたいと思います。

「以前企業としてブランディングに取り組んでみたが、なんだか意味を感じなかった。」

新規でお問い合わせいただいた経営者の方からそんなご相談をいただくことがあります。
(実のところ何年か前に僕も同じような感覚を持ったことがあります。)

この要因はいくつか考えられますが、根本的には3つの要因に集約されると思っています。
一つずつ説明していきたいと思います。

目的と手段の乖離

ブランディングは企業のさまざまな課題を解決できる力があります。
ですが、課題や問題によってブランディングが最適でないことももちろんあります。

例えば、「お問い合わせ数のアップ」が課題としてあった場合、
ビジュアルに一貫性をもたせたところでお問い合わせが増えるとは限りません。
(↑この例は狭義の意味でのブランディングですが…)

もちろんお問い合わせが減少していた要因がビジュアルにあった場合は
お問い合わせ数が向上する可能性もありますが、
サイトの構成や獲得しているキーワードがターゲットに沿ったものになっていないというケースもよくある要因です。

ブランディングという戦略をどう定義しているかにもよる話ですが、
取り組みの背景や目的と成果の定義をしっかりすり合わせた上で最適なアクションを選択できれば
「ブランディングやっても意味がなかった」という後悔は防げると思います。

深掘り不足による理解不足と言語化不足

ブランドづくりは、徹底した理解から始まると思っています。
理解すべき対象は、自社ブランドに対する理解、顧客理解、競合理解などさまざまです。

自社ブランドに対する理解だけでも
・自社のブランドはどこへ向かっているのか
・何のために存在するのか
・強みは何か
・どのポジションで最も力を発揮するのか

など、細かく分ければいくつもあります。

さらに、理解というのは、正しく言語化され腹落ちできる状態までを目指すべきだと思います。

よくあるブランディングの現場での失敗例としては、
複数のメンバーが参加するブランドMTGが単なる発表会で終わってしまうことです。

これは時間に余裕がなかったり、MTGへの参加メンバーが多すぎたり、
MTGの雰囲気作りに不足があったり、ファリシテーターの力不足だったり、要因はいくつか挙げられます。

誰かの意見に対して、なぜそう思ったのか?なぜあえてその言葉を使ったのか?まで全員でとことん深掘りし、
他の意見とうまく融合させていくようなMTGの場にならなければ徹底した理解と独自の言葉はなかなか生まれません。

この点が曖昧になり、何となく進行されているという状況になってしまえば、
ブランド構築フェーズがある程度完了した後で、結局何が変わったのだろう。という疑念が発生してしまいます。

せっかくブランディングを行うのであれば、まずは「理解」に焦点を当てていただきたいと思います!

ちなみにこれは、社内だけの話ではなく、僕らにも言える話で、
ブランディングディレクターはもちろんのこと、制作や運用に携わる各クリエイターにも言える話です。

だからこそヒアリングやディスカッションする場は欠かせないのです。

行動を継続できていない

僕個人的な考えになりますが、いくら理解を深め、独自の言葉を生み出し、
WEBサイトにもそれらを反映したとしてもまだブランドは生まれていない状態だと思っています。
以前の記事でも書きましたが、「ブランドは行動によってつくられる」と考えているからです。

▼ブランドはどのようにしてつくられるのか?〜ブランドアクションを起こそう〜
https://tone-branding.jp/journal/brand-action/

自社ブランドの意味(価値)を理解しそれに沿った行動を起こし、
(キャンペーン施策やコンテンツ作り、日々のお客様対応、イベント開催 等…)
継続していくことでブランドが徐々に受け入れられ、強くなっていきます。

なのでブランディング支援する際はその後のアクションプランの作成とそれらのスケジューリングまで必ず行うようにしています。

実際僕たち自身も行動を継続できているか?を日々問うようにしています。
行動を振り返りながらより理解も深めていたりもします。

そうやって独自の魅力がより際立つようになっていくのだと思っています。

最後に

「以前企業として初めてブランディングに取り組んでみたが、なんだか意味を感じなかった。」
新規のお客様からこのようなご相談をいただくと、勝手に悔しさを感じています。

ブランディングは、そのブランドが持つ独自性と、マーケティング・デザイン・クリエイティブを
上手に掛け合わせることができれば間違いなく企業にとって意味のある活動になるからです。

意味を感じなかったということは、プロセスに何かしらの問題があったことは間違いないと思います。

僕個人的にもトーンブランディング的にもお客様と共に成果にコミットするからこそ、
プロセスにもしっかりこだわっていきたいと改めて思ったのでこの記事を書きました。

それではまた!

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