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中小企業だからこそ尖ることを考える

DATE . 2024.06.14

Category : ブランディング

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

中小企業だからこそ尖ることを考える

ブランディングディレクターの萩原です。
今日は「中小企業だからこそ尖ることを考える」というテーマについてお話ししたいと思います。

先日3年ほど前にブランド開発の支援(開業支援)をさせていただいたクライアント様から久しぶりにご連絡がありました。

当時はまだ開業して間もなかったということもあり、
企業ブランディングというよりはサービスブランディングがメインだったのですが、
今の状況をお聞きすると当時設定したターゲットからのお問い合わせが現在もコンスタントに来ていて、
改めてブランディング戦略って大事なんだと肌で感じたとおっしゃっていました。

「ブランディングは大企業だからできる戦略ですよね?」
これはホームページ制作のご相談でお問い合わせいただいたお客様からよくいただく質問です。

今回のクライアント様も一番初めにお問い合わせいただいた際にそのようなことをおっしゃっていました。
ですが、そんなことはありません。

むしろ中小企業だからこそ取り入れるべきだと僕は考えています。

確かに一昔前までは、情報を発信できる媒体が限られていて、
情報を受け取る側も基本的にはテレビや新聞、ラジオから情報を取得していたと思います。
だから当時のブランディングの手法(ブランドコミュニケーション)としては、
「マス広告」がメインで、しかもどれも莫大な予算がかかります。
それに広告をフルに活用して一定の「認知」が得られれば、
「ブランド」として成立していましたし、それが売れ続ける仕組みにもなっていました。

ですが、現代は昔とは状況が全く違います。
インターネットの普及やSNSの登場によって、
誰でもコンテンツを発信することができ、
昔に比べれば平等に認知を獲得する機会があります。

また、消費者にとってみれば、見たい情報を自分で自由に選べるようになり、
それによって、実際に購買する商品も自らの意思によって選べる状況になったと言えます。

そんな時代になった今、ブランディングを行う上で重要な目標は、
「共感を得て熱狂を起こす」ことだと思っています。

簡単に整理すると…

●従来のブランディング
手法:マス広告
目標:認知

●現代のブランディング
手法:企業の活動全て
目標:共感、熱狂、応援

こんなイメージです。

言葉では簡単に言えますが、これを実際に行うとなるとかなり難しく、
消費者にブランドの価値を深く届けるには当たり障りのないコミュニケーションやアクションではまずうまくいきません。

どこにでもあるような情報やコンセプト。
発信者の思惑がダダ漏れなプロモーションや広告。

情報が少ない一昔前まではそれらも有効的だったのかもしれませんが、現代においては全く通用しません。

なのでやっぱり必要なのは「尖っていること」だと思います。

ニッチな市場を探し、その一点に集中する。
ブランドの意志や価値観の解像度を上げ、そこに共鳴してくれそうな文脈を持った人だけに情報を届ける。

企業全体の活動として、そんな良い意味での割り切りが、ブランドを強くする出発点なのではないかと思います。

これは中小企業だからこそできることですし、中小企業だからこそやるべきこと。

初めから100億、1000億規模の事業にすることまで考えていないのであれば、
「広さ」や「大きさ」を求めずに、まずは10人、もしくは100人に、
圧倒的に深く刺さる発信や活動から始めていくことが大切だと思います。

実際冒頭に書かせていただいたクライアント様は、
そのような形で尖った事業展開をされていて、今も順調に企業活動を継続されています。
そしてこの度また新しく別の事業を立ち上げられるそうです。

このようなお話を聞くと、やっぱり嬉しいですね。
そして新しい挑戦をするたびお声がけいただいて感謝しかありません!

引き続き精一杯サポートしていきたいと思います。

それではまた!

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