トーンブランディング

tel.0120-622835

営業時間/10:00〜18:00 定休日/土日祝日株式会社アプリコットデザイン TONE BRANDING事業部

トップページ > ジャーナル > 「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

DATE . 2024.02.29

Category : ブランディング

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

先日知り合いの経営者の方と話していた時に、とても印象に残った言葉があります。
それは「想いを強みととして掲げるのは逃げ」という言葉です。

これには共感の嵐!

もちろん大前提として、「想いの強さ」はとても大事で、ブランディングさせていただく際は、
根本的な価値観、実現したいこと、貫いてきた姿勢などを軸として戦略的にコンセプトを練り上げ、
独自性のある世界観をつくっていきます。

ただ、その想いや姿勢などを事業の強みとイコールにしてしまうと、
魅力が伝わりにくくなるどころかブランド化が進みません。

つまり「理念やスタンス=強み」ではなく、しっかり切り離して考えた良い。
(切り離して考えはするが、一貫性は設計する)

よくお問い合わせをいただいた後、強みや特徴についてヒアリングさせていただくと…
「〇〇への想いは人一倍強いんです」だったり「人と向き合う姿勢は負けない」とお話しいただくことがあります。

ただやっぱり顧客視点でそれを聞いても少し価値を感じにくい、、、
言うは易しです、、

何かに対する想いが強いならば、その想いを実現するために、
「何が強みなのか?を特定すること」
「その強みを独自のものと言えるまで磨くこと」
「できるだけ可視化すること」
「届けること」
に重きをおいた方が良いと思っています。
(決して想いを伝えることがダメだと言いたいわけではありません。)

例えば、スタバも「サードプレイス」という素晴らしいコンセプトを掲げています。
このコンセプトに共感していただくために必要な強みを磨き上げ、消費者に満足を届け続けています。
●美味しく、独自性もあるドリンクの提供(フラペチーノなど)→商品開発力
●ゆったりくつろげる家具や店内雰囲気→空間デザイン
●どの店においても店員さんの接客が気持ち良い→接客パフォーマンスを維持する仕組みづくり(研修制度やマニュアル)

確かに売れ続ける仕組みを作るためには、コンセプトはかなり重要です。

ポケットで行っているブランディングワークでもコンセプトを明確にすることが一つのゴールでもあります。
ただ、プロジェクトの序盤では必ず強みや特徴、提供できる価値を入念に確認します。
いま確かにある強みや特徴を一つ一つ言葉にし、価値を見定めた上でコンセプトやビジュアルの作成に入ります。

「ブランドは細部に宿る」

という言葉をよく耳にしますが、まさにこの言葉の通り。
コンセプトだけが一人歩きしないよう、コンセプト体現するための術を細部まで日々磨き続ける。

そして商品やサービスの価値を向上させていき、満足を届け、想いに共感していただく。

その一連の活動そのものがブランディングだと思います。

それではまた!

Other Journalその他のジャーナル

トップページ > ジャーナル > 「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話