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パッケージデザインと流通とブランディング

DATE . 2024.02.21

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

パッケージデザインと流通とブランディング

先日、スーパーやオンラインショップを通じて自社製造の食品販売を行っている会社さんと
商品ブランディングを進めるプロジェクトがスタートしました。

早速ブランドコンセプト定義するためのMTGが行われ、
まずはニーズの深掘りやそもそも今回ブランディングする商品が
今後生活者にとってどんな存在であってほしいかなどのヒアリングをしてきました。

皆さんとても積極的に発言される方々で、

特に「今後生活者にとってどんな存在であってほしいか」についてはそれぞれが周りに遠慮することなく、

自分自身の想いをそのまま話されている感じがして、加えてその内容もほぼ同じ。

共感してしまうところがいくつもあり、
改めてこうした一つひとつの想いを丁寧に大切にしていきたいと思いました。

コンセプトやパッケージのデザインにしっかり落とし込んでいきたいと思います。

・・・

そして、話は消費者ニーズに。
今回特に話になったのは、購買が行われるシーン(瞬間)について。

いきなり少し話が逸れますが、
スーパーではありませんが、私も過去に小売業で働いていた経験があり
その時によくお客様の購買行動を観察していたのですが、

買い物に来られる方は基本的には、「明確にこの商品を買う」という意図を持って来店される方はそこまで多くありません。

そのため各売り場が「提案の嵐」で、
「A商品を買うならばB商品もセットで買った方がより役立ちますよ」だとか、
「これからの季節に備えてこの商品を今の段階で買っておいた方が良いですよ」とか。
小売の現場は、そんな提案を込めた仕掛けをいくつも用意します。

そんな中、当時仕掛けを考える上でよく意識していたのは、その「商品の価値や使用シーン」と「その売り場に訪れる方のニーズ」です。
ここを意識して提案を売り場に落とし込み、利便性や体験価値の向上を行っていました。

消費者からしてみると、「この商品ってこんな使い方があるんだ」と発見につながり、そのまま購入いただけたりします。

・・・

この話が今回のプロジェクトと何がどう関係するのかというと、
展開される場所次第で、お客様にとって商品価値の見え方が変わる。ということです。

これは、展開場所によって「ブランドイメージも変わる」ということでもあります。

それらを踏まえて、今回ブランディングを進めている商品に関しても
今展開されている場所の整理もしていきました。
その場所(コーナー)によく足を止める顧客層とそのニーズの整理も。

後に別のコーナーに関しても同じように整理してみて、
もしかしたらもっと違う場所に、より輝ける場所を見出せるかもしれません。

まだまだこの点に関しては議論の途中で明確に特定はしていない段階ですが、
この観点の議論は商品のブランディングやパッケージデザインを考える上で必要な議論だと思っています。

まとめになりますが、オフラインで販売する商品に限らず、全ての商品やサービスおいても、
流通(どのチャネルでどの程度提供するか)はブランド価値やイメージに大きく影響します。

勿論、諸々考慮しパッケージデザインにも一貫性が必要。

様々なところで多く提供すれば良いものでもない。

極端な例が、訪れた証となるその地域独自のおみやげ商品とか。

それもこれもブランドアイデンティティや企業全体の事業シナジー次第なので、
安易に決めず事前に設計しておくことをお勧めしたいです。

それではまた!

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