マーケティングとデザインの関係とは?〜デザインの力を最大限活かす!〜
DATE . 2024.03.01
UPDATE DATE . 2024.08.09
Category : ブランディング / マーケティング
Branding Director
周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。
© 2024 TONE BRANDING.
DATE . 2024.03.01
UPDATE DATE . 2024.08.09
Category : ブランディング / マーケティング
Branding Director
周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。
ブランディングディレクターの萩原です。
「デザインの力を最大限活かす!マーケティングとデザインの関係性とは?」
というテーマについて書いていきたいと思います。
今後、自社ブランドの見直しや販促物の改修・新規制作される際に参考にしていただきたい内容になっています。
Contents
「デザイン」という言葉はかなり聞き馴染みがあると思うのですが、
そもそもデザインって何のことでしょうか?
割と誤解されがちな「デザイン」に対する認識…
パッと聞いた時に、何となく意匠的な意味合いを想像される方が多いのではないかと思います。
もちろんそれもデザインの一部ではありますが、全てではありません。
デザインとは、目的から逆算した今ある課題を解決するために、
物事を計画し、構成し、形にするプロセスの事を指しています。
ちょっとわかりにくいかと思いますが、
ざっくりいうと、目的に近づくための課題解決、設計のことです。
そのため、今世の中には「〇〇デザイン」という言葉が至るところで使われています。
例えば、WEBデザイン、グラフィックデザイン、コミュニケーションデザイン、ブランディングデザイン、建築デザインなど…
つまるところ、デザインは課題解決から価値創造、効率性の向上など、幅広い目的に用いられます。
最近では「デザイン経営」という言葉もよく聞くようになりました。
これは先ほど書かせていただいた、
デザインする際に必要な思考(デザイン思考)を
事業戦略、商品/サービスづくり、組織づくりに取り入れた経営手法のことを指しています。
次に、そもそもあらゆる販促物のデザイン(クリエイティブ)はどのようにして作られるのかについてです!
大雑把に言ってしまうと、
ブランディングやマーケティングの戦略を軸にデザインが行われています。
ブランディング・マーケティング戦略は、
●経営や集客に関する幅広い知識
●企業が持つリソース
●顧客視点(消費者理解)
●世の中のトレンド
これらの情報や知識を整理しながら論理的に設計していきます。
「論理的に」というところがポイントなのですが、
デザインと聞くと少々「感覚」や「直感」といったイメージが強いですよね。
それはきっとデザイナーやライターによる創造力に驚かされる場面が多かったり、
実際、デザインの役割として消費者の直感を刺激するようなところがあるからだと思います。
ですが、センスを感じるクリエイティブな発想や、
消費者の心に響くデザインには必ずと言っていいほど、
多くの情報や知識の基、アウトプットされています。
(ちなみにクリエイティブには意匠的なデザイン技術だけでなく、企画づくり、ライティング、コーディングも含まれます。)
つまるところ、デザインは決して感覚や天性の才能を頼りに作られていくのではなく、
ロジカルに築いたブランディング・マーケティング戦略に基づいて論理的にクリエイティブがなされています。
「ブランディング・マーケティングって一括りに説明しているから分かりにくいねん!」
というツッコミの声が聞こえてきそうなので、それらについてもう少し掘り下げたいと思います。
ブランディング・マーケティング戦略には、大きく分けると下記の要素が含まれています。
●自社の理念・ビジョン・ミッション
●自社のUSP(特徴的な強み)
●顧客・消費者ニーズ(欲求)、不満不安不便
●市場の中でのポジショニング
●自社もしくは商品サービスがもたらす中心的な価値(コンセプト)
などです。
それぞれ簡単に解説していきます!
と…その前に…
ブランディングやマーケティングは、企業側が提供したい価値と顧客ニーズがマッチングする率の向上とその継続を目的としている。
ということを踏まえて読み進めていただきたいです。
理念やビジョンは価値観とも言い換えられると思います。
そしてこの価値観こそが自社(もしくは商品サービス)らしさの原点。
なので、デザインを作る前に理念やビジョンを言語化し、
デザイナーさんに伝える必要があります。
ブランディングには「一貫性」が大切なのですが、ここが明確かつデザインに盛り込まれていなければ、
いずれ一貫性が崩壊するので、必ず詳細に定義しておくことをお勧めしたいです!
ここでは3C分析というフレームワークを活用し、リサーチしていきます。
サービスカテゴリーに対して顧客が抱くであろう、
ニーズをたくさん書き出してみましょう!
この段階ではとにかくどんなニーズ(市場)があるのかを、
十分に確認しておく必要があるので、量が必要です。
ニーズを書き出したら、次に自社のUSP(特徴的な強み)を考えます。
USPというからには「特徴的」という観点も外せません!
そのため、競合のUSPも十分に分析してから、何を自社のUSPとするかを定義する必要があります。
顧客ニーズ、自社・ 商品USP、競合USP(競合が狙っている市場も)を十分に分析できたら、
「競合が交わらないポイントで、自社と顧客がマッチングするポイント」を見つけます。
これが俗に言う、「ブルーオーシャン戦略」です。
(競争相手が少ない市場で戦う!)
ここで注意点。
競合を意識するがあまり、自社の強みが全く活かせないニーズに、
狙いを定めてしまうのは良い戦略とは言えません。
強みが活かせないということは、たとえ集客ができたとしても十分な価値提供ができず、顧客に不満を抱かれてしまい、
一時的な集客で終わってしまいます。
(顧客とのミスマッチ)
競争を避けつつ、市場規模も念頭におきながら、自社のリソースが十分に活かせる。
そのような確実に勝てる場所をあぶり出しましょう!
ブランディングは椅子とりゲームのようなものです。
言ってしまえば取ったもん勝ち!
ポジショニングでは、消費者の心の中でどの場所に自社のイメージを位置付けたいのかを明確にします。
有名どころの商品・サービスで例えると、
「ビール×贈り物」→エビスビール。
「ビール×週末にリッチな気分」→プレミアムモルツ
——
「コーヒー×気軽で安くて美味しい」→コンビニのコーヒー
「コーヒー×気分が上がる×くつろげる」→スターバックス
このように、僕たちは心の中で無意識にイメージが出来上がっています。
そして企業は広告などで意図的にそのイメージを浸透させているのです!
(これぞ差別化!)
狙ったニーズが顧客の中で発生した時に、一番初めに自社商品・サービスが想起される。
かつ、
ブランドに対しての価値も十分に感じてくれている状態であれば、選ばれる確率はグンと上がります。
いよいよコンセプトです。
これまで設計してきた内容を踏まえて、
ブランドを一言で表したコンセプトを作ります。
良いコンセプトには様々な条件があります。
最低限抑えておきたい要素は下記です。
(その他の条件はまたどこかで記事にしますね)
●顧客から求められている内容か?(顧客インサイトを突いているか?)
※インサイトとは、最終的にターゲットを真に購買へと突き動かしている要因のこと。
●できることか?(できないことをコンセプトにしていないか?)
●自分たちが提供したい価値が明確にわかるか?(意志)
●独自性はあるか?(ポジショニングの内容を踏襲する)
●誰が聞いても分かりやすいか?
ディズニーランドの「夢と魔法の国」はもう最高のコンセプトで、
全ての条件を完璧に満たしていますよね。
このブランドコンセプトこそが、売れ続ける仕組みを構築するために、
企業が最も入念に伝えていくべき中心的な価値です。
断言してしまいますが、コンセプトなくして、成果の出るクリエイティブは作れません!
かなり長めの記事になってしまいました;;
ただ、ここまで書かせていただいた内容は、「最低限!デザイン制作を進める前に設計しておきたい要素」です。
まだまだ詳細に分析すべき点や考えなければいけない戦略は多くあります。
兎にも角にも、今日の記事でお伝えしたいことは、大きく分けて二つあります。
一つ目は、デザインの力を最大限活かすためには、
多くの「知識」「情報」「論理的に導き出された戦略」が必要で、
デザイン(クリエイティブ)とマーケティングは切っても切り離せないほど強い関係性がある!
ということです。
ここが完全に切り離されたデザインというのは、
「意味が存在しないデザイン」となるため、
結果、誰の心にも届きません。
(もはやデザインとは言えない)
そして二つ目は、
「自社の販促物(デザイン)を見直したい」
「本格的にブランディングをしたい」
「スタッフが疲弊しない集客の仕組みを作りたい」
もし今このようなことを検討されている方は、
是非書かせていただいた内容を網羅していて、
何事も対等に話し合えるパートナーを見つけていただきたい!
ということです!
売れ続ける仕組みづくりを行うには、
どの分野も間違いなく欠かせなくて、もはや全てが一体と言っても過言ではない!
しかしながら、そう考えるとかなり領域が広いし、そんな完璧な人いなくない?
ってなりますよね…。
なので、僕らもお客様のブランドを預かり、共に育んでいく者として、
たった1人の人に任せるのではなく、
多くのプロを巻き込みながら一つのクリエイティブ制作を行っています。
(ブランドマネージャー、WEBディレクター、デザイナー、イラストレーター、ライター、コーダーなど…)
長くなりましたが、最後に!
今後さらにデザインの重要性は増していくはずです。
そして、デザインはロジカルに築いた戦略のもと、
正しく丁寧に作れば、決して裏切りません!!
デザインの力によって、あなたが大切にしてきた商品やサービスが、
多くの方から支持され、愛され続けますように…!
それではまた!
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