お店が愛され続ける理由をつくる
DATE . 2025.01.19
Category : ブランディング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
© 2024 TONE BRANDING.
DATE . 2025.01.19
Category : ブランディング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
どうも、中村です!
僕は普段、マーケティングやデザインを手がけていますが、かつて小売店を運営していた経験があります。そのため、街でお店に立ち寄ると、つい経営者の視点でお店を見てしまう癖があるんです。
例えば、小売店に入ると「この商品は月にどのくらい売れているんだろう」と考えたり、飲食店では席数や回転率を想像してしまったり。ついつい「このお店の売上や固定費はどんな感じかな?」と頭の中で計算してしまうんですよね(笑)。職業病みたいなものですが、そんなことを考えてしまうのには理由があります。
それは、自分自身がお店を経営していたときに経験した「苦労」があるからです。お店を続ける大変さや日々の不安、プレッシャーを知っているからこそ、他のお店を利用するときも、自然と経営の裏側に思いを巡らせてしまうんです。
お店の運営というのは、想像以上に大変な仕事です。
例えば、小売店の場合。今日の売上が良くても、明日同じだけの売上があるとは限りません。特に予約が取りづらい業種では、毎日お客様が来る保証はないわけです。また、在庫を抱えるリスクも大きな課題です。商品が売れなければ、それはただの経費として利益を圧迫してしまいます。
飲食店であれば、天気や曜日によって客足が大きく変わることもありますし、新しいメニューを出し続けないと、お客様の興味を引きつけられない場合もあります。そしてどんなに売上が安定していたとしても、「固定費」や「人件費」のプレッシャーは常に経営者を悩ませるんです。
それに加えて、現代は競争が激化しています。スマートフォンの普及によって、SNSやECサイトを活用すれば広告費を抑えることができる一方で、新しい競合もどんどん増えています。Amazonでは注文した商品が翌日に届き、SNSでは次々と新しいお店やサービスが話題にのぼる時代です。
こうした中でお客様に「ここに来たい」と思ってもらうためには、ただ商品やサービスを提供するだけでは難しい。お店に行く「理由」を作る必要があるのです。
お店が繁盛するかどうか。その分かれ目は「ブランド力」があるかどうかに尽きると僕は思います。
特に小規模な個人店の場合、大きな武器になるのは「人のブランド力」です。お店そのものというよりも、そのお店を切り盛りしている「人」にお客様が惹かれるケースですね。一方で、スターバックスのような大手チェーン店の場合は、個々のスタッフの個性よりも「店舗のブランド力」が重要です。
実際、僕がかつて通っていた15席ほどの小さなカフェは、料理が特別においしいというわけではありませんでした。でも僕がそのお店に通い続けた理由は、「マスターに会いたかった」からなんです。マスターとの会話が楽しくて元気をもらえたから、そのカフェに行くことが僕にとって「リフレッシュ」の時間になっていたんですね。
逆に、スターバックスのような大きなお店に行くときは、「気分を変えたい」と思ったときが多いです。特定の誰かに会いに行くわけではありませんが、お店のブランドが持つ雰囲気や空間そのものが僕のニーズに応えてくれるからです。
本質的な価値を見つけることが繁盛のカギ
では、どうすればお客様が「ここで買いたい」「ここに来たい」と思う理由をつくれるのでしょうか?そのためには、まず自分のお店が提供している「本当の価値」をしっかりと理解することが大切です。
例えば、ケーキ屋さんを考えてみましょう。ただケーキを売っているように見えても、実際には「誕生日の喜びを作る」ことや「特別なひとときを演出する」ことを提供しているのかもしれません。お客様にとって「ケーキを買う理由」は、「味」だけではないことが多いんです。
あなたのお店ではどうでしょう?売っている商品やサービスが主役のように思えるかもしれませんが、実はそれを通じて「どんな価値」をお客様に提供しているのか。それを深く掘り下げてみることが必要です。
ここで一つ、考えてみてください。
もしあなたのお店の主力商品やサービスがなくなったとしたら、それでもお客様に来てもらうためにはどうすればいいでしょうか?その答えが、あなたのお店が本質的に提供している「価値」なのです。
例えば、「安心感」や「リフレッシュの時間」、「特別な思い出」など、物理的な商品やサービスを超えた価値が見えてくるかもしれません。それを見つけ出し、磨き上げることで、お客様が「ここじゃなきゃダメだ」と思う理由を作ることができるのです。
競争が激しい時代だからこそ、お客様が本当に求めているものを知り、伝えることが大切です。今日もお店に訪れてくれる人の笑顔を思い浮かべながら、「本当の価値」を一緒に見つけていきましょう!
それでは、また!
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