【2024年版】SEO対策のこれから
DATE . 2024.03.30
Category : WEB・WEBブランディング / マーケティング
Creative Director
1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
© 2024 TONE BRANDING.
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1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士
こんにちは、中村です!
今日は2024年版SEO対策のこれからというテーマでお話をしたいと思います。
ホームページから成果を上げようと思った時、
真っ先に思い浮かぶのは広告とSEO対策ではないでしょうか?
広告はお金がかかるし、そもそも良く分からない。
逆にSEO対策はお金がかからないイメージがあるため、
まずはSEO対策に取り組もうと思われる方も多いように感じます。
1990年代に検索エンジンが登場してから、
今日に至るまでSEO対策方法は変化してきました。
2013年ごろから小手先の対策(Googleを騙す)ではなく、
検索意図とマッチしたコンテンツを用意することが重要とされ、長文化が流行しました。
現在のSEO対策の中心にある「ユーザーにとって有益な情報を発信すること」はこの頃から始まり、今日に至っているわけです。
この10年の間に生まれたコンテンツの数が膨大であることは想像に容易いのではないでしょうか。
そこで、有益な情報が溢れかえっている中、今もSEO対策に取り組む意味があるのかどうかについて考えてみました。
まずはSEO対策のメリットとデメリットについてまとめてみます。
SEO対策の最大のメリットは「トラフィック数(訪問数)」を獲得できることです。
検索順位に対するクリック率が公表されています。
1位になると39.8%、2位になると18.7%、そこから順位が下がるにつれクリック率も落ち、
10位になると2.2%まで下がります。
つまり月間の検索ボリューム数が1000のキーワードで1位表示されると、
400人近くのトラフィックを獲得することができるのです。
さらに一定の期間上位表示され順位が安定してくると、
毎月コンスタントに来訪者を獲得することができます。
だから検索順位が高いキーワードを保持することは会社にとって有益な資産となります。
ひとつ目は、お金と時間がかかる点です。
これが、SEO対策に対するイメージと現実との間のギャップが最も大きい部分です。
先ほどもお伝えした通り、検索結果の順位が低いとクリックされないため、
1ページ目(10位以内)の上位に表示させる必要があります。
このことがどれだけ難しいことかを例を用いて説明したいと思います。
コーヒー豆を販売しているECサイトで、
「コーヒーの淹れ方」というキーワードで上位表示を狙うとします。
まずどのくらいの競合がいるのかを調べると、
約 9,110,000 件のページが検索結果に表示されました。
この検索結果の1位になることは、ジャンボ宝くじで1等を当てる確率に近しい数字です。
次に現在の検索結果1位を超えるために、検索結果1位のサイトを調べてみます。
検索結果1位に表示されたページの文字数は約3000文字、原稿用紙8枚弱の分量です。
さらにそのサイト全体では約3000ページがGoogleに登録されていました。
会社概要などのページもあるので、厳密には異なりますが、
コーヒーに関するページが3000ページ近く生成されているということです。
・・・
現在の1位のサイトよりも上位に表示するための正解は誰にもわかりません。
少々乱暴な考え方かもしれませんが、1位を狙うためには、少なくとも3000文字を超える有益なコンテンツを毎日配信し、
3000ページを超えるサイトに育てていかなければ1位を奪取するのは難しそうではあります。
この事実を冷静に見ると、SEO対策はお金がかからない施策であるとは言えないですよね。
仮に従業員に執筆を依頼した場合、ほぼつきっきりになってしまうので、その従業員の月給分の経費が発生します。
外部のWEBライターに依頼した場合、それ以上(下手したら数倍)の経費が発生します。
経費をかけて、検索順位1位を獲得できればまだ投資する価値があるかもしれません。
でも、SEO対策に正解はなく、お金をかけても100%成果につながるものではないので、ある意味ギャンブル的な要素もあります。
以上のことからSEO対策はお金と時間がかかることが
デメリットな点について理解していただけましたでしょうか?
次に二つ目のデメリットは、テクノロジーなどの進化によって消費者のライフスタイルが変化し、
検索エンジンで検索するという文化が薄れた時、検索順位という資産価値が下がる可能性がある点です。
2023年にチャットGPTが大流行した際、Googleの検索エンジンは脅威を感じたことでしょう。
何かを調べたい時に、最初に頼るのがGoogleではなくAIになる可能性が現れ始めたのです。
たとえお金と時間を投資して検索順位の上位に到達できたとしても、
テクノロジーの進化により、得られた価値が一瞬で失われる可能性があるというリスクを忘れてはいけません。
そして最後のデメリットは非効率である点です。
機能には大きく分けて機能的価値と情緒的価値があります。
SEO対策におけるユーザーに対して提供できる機能的価値とは、課題が解決することなどが言えます。
例えばコーヒー豆の産地について調べた時、たどり着いた記事で知りたかったことが解決することです。
何かのキーワードで実際に検索を行なっていただき、その結果に表示されているサイトを見ていただくと分かるのですが、
上位のサイトの多くは機能的価値を提供している記事ばかりが多く目につきます。
これは裏返すと機能的な記事ほど上位に表示されるということでもあります。
SEO対策が長文化してからの10年の間に、機能的な価値を含んだ記事が山のように生成されてきたはずです。
これからSEO対策を行おうと思ったとき、機能的な記事は世の中に溢れかえっており、
そこで勝負をするのは困難を極めますし、多くのリソースを使ってもそれに対するリターンが薄いので、とっても非効率であると考えます。
以上、メリットとデメリットをまとめさせていただきましたが、
個人的にはデメリットの方が大きい気がしています。
お金も人的なリソースも十分にあるのであれば、
SEO対策に取り組むことも全然良いと思うのですが、
資源の薄い中小企業においては、その分のリソースを別のところに割いた方が良いのでは?と思ってしまいます。
もちろん、検索順位で上位に表示されることは、しばらくはメリットがあるので、無碍にできません。
そこでおすすめは、機能的な価値と情緒的な価値を合わせ持った記事を発信し、
その結果、検索順位が上がったらいいなというスタンス(SEO対策は二の次)で情報発信と向き合うことです。
例えば、先ほどのコーヒーの産地で言うと、エチオピアに視察に訪れた際の旅の道中の話を交えながら、
農園の日々の生活を描くことで、読者に産地の背景に対する深い理解と興味を引き出します。
さらには記事を書いた人の人柄や考え方・専門性なども伝えることができ、共感を得ることができるなどのようなことです。
時代が急速に変化している中、SEO対策周りも変化し続けています。
機能性だけでは得ることができない、共感や感動する要素を含んだ情緒感のある情報発信を行い、
WEBから成果を出し続けたいところですね。
それではまた!
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