ビジネスの基本は、商品やサービスを販売して利益を得ることにあります。
利益が少ないと企業の存続が困難になり、利益が多ければ、関係者が幸せになる可能性が高まります。
セールスは結果に大きく影響するため、私たちはセールスに真摯に取り組む必要があります。
セールスには様々なアプローチが存在します。
マンパワーを駆使した直接訪問によるセールス、不安をあおって購入を促す手法、
競合他社よりもわずかに安価に提供する価格競争などが挙げられます。
しかし、現代のように商品やサービスがあふれる時代において、
消費者に「これが欲しい」と思わせることは、非常に難しい挑戦です。
そんなご時世ですが、これからの売り方を考える上で、
スタバの売り方はとても参考になります。
スタバは広告をほとんど出さないことで有名です。
一時期広告を出したこともあったそうですが、すぐに辞めてしまったそうです。
また期間限定セールみたいな事も一時やっていたそうですが、すぐに辞めてしまったそうです。
一般的な売り方を辞めて、それらのリソースを「体験」に注ぎ込んだそうです。
・店舗でのスタッフとの交流
・店舗の雰囲気
・居心地の良い空間づくり
・新しいコーヒーのテイスティング
消費者が店舗に訪れた時の「体験」に対してコストをかけ、
強いブランドに育ててきたそうです。
僕も何度もテイスティングをさせていただきましたが、
その際に”売り込まれる”ことは一切ありませんでした。
販売促進にお金を使っているけど、売らない。
普通に考えたらなんのこっちゃ分かりませんよね。
でもテイスティングの際に、猛烈に売り込まれたら、
僕はスタバというブランドに対して少し警戒心を持ってしまった事でしょう。
“売り込まれない”からこそ、消費者は安心・信頼し、またスタバというブランドを好きになるのです。
スタバは販売促進ではなく、純粋に「商品の魅力を顧客に伝える」ことに重きをおいています。
売り込まずに商品の魅力を伝える。
これからの物が溢れた時代、「売る」という行為を今一度見直してみてはいかがでしょうか?