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大胆に値上げする方法!

DATE . 2024.02.26

Category : 経営戦略 / マーケティング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

大胆に値上げする方法!

最近、「8月に冷凍食品が2,400品目値上げされる」というニュースがありました。
これに対して消費者からは「家計に直撃だ」という声が上がっています。

このような値上げのニュースはもはや日常風景となり、「値上げ=悪」というネガティブなイメージが強まっています。
しかし、原材料費や人件費の上昇、コロナの影響で企業の利益が圧迫されている現状では、
生き残るためには値上げが避けられません。

僕は、今こそ積極的に値上げを行うべきだと考えています。
特に、日本の企業は営業利益が薄いため、小幅な値上げでは将来を生き抜くことができません。
大胆な値上げによって、確実に利益を確保すべきです。

ただし、単に値上げするだけでは消費者は納得しません。
そのため、商品の価値を再構築し、その価値を明確にしてから価格を上げる必要があります。

例えば、日本で最も売れているアイス「ガリガリ君」は、
発売から25年間60円で販売され続けましたが、2016年に70円に値上げされました。
値上げ後も売上はほぼ横ばいで、値上げによって売上が減少することはありませんでした。

この成功は、赤城乳業が新商品の開発を続けるなどのチャレンジ精神とともに、価値の再構築によるものです。
特に、値上げ時に流れた「社員が頭を下げるCM」は消費者に強い印象を与え、
「25年間値上げせずに努力してきた」というメッセージを効果的に伝えました。

この例から、大胆な値上げを成功させるには、商品の価値を見直し、
それを消費者に明確に伝えることが重要であることがわかります。
商品の再構築、すなわち価値の「見える化」が、値上げを成功させる鍵です。
価値の「見える化」にはブランディングのアプローチが有効なので、またの機会にお話ししたいと思います。

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