今日は、中小企業の採用戦略に焦点を当てた話をしたいと思います。
日本は超高齢社会に突入しており、労働人口が年々減少しています。
2020年時点で約6400万人いた労働人口は、2065年には4000万人を下回ると予測されています。
この状況では、自然と人材獲得のための競争が激化しています。
特に、大企業に比べて採用予算が限られている中小企業は、戦略を誤ると人材の確保が一層困難になります。
今日はそのような中小企業がどのようにして採用戦略を立てるべきかについてお話しします。
王道の採用方法は通用しない
多くの企業が最初に思い浮かべるのは、リクナビやマイナビといった大手の採用メディアへの掲載です。
確かに予算が十分にあれば、これらのメディアでの露出は有効です。
しかし、これらのメディアでは、提供されるフォーマットに沿った内容を掲載することになり、どの企業も似たような形式になりがちです。
結果として、大企業のブランド力には勝てないことが多いのです。
中小企業の戦い方
中小企業は、資金力ではなく戦略で勝負する必要があります。
特に、大企業にはない中小企業ならではの特色を活かした戦略を立てるべきです。
その一つの方法として、マーケティングの3C分析を活用することが挙げられます。
この分析では、自社の強み、競合の状況、求職者のニーズを明確にして、自社のユニークな魅力を打ち出します。
例えば、自社がチームワークを重視する文化を持っている場合、それを採用戦略の中心に据えることができます。
このように、自社の特色を明確にし、それを求職者にアピールすることが重要です。
中小企業は、機能的な価値(給与や休日など)だけでなく、
自社独自の情緒的価値を見つけ、それを前面に出していく必要があります。
給与や待遇面では大企業には勝てないかもしれませんが、自社らしい魅力を伝えることで、優秀な人材を引き寄せることが可能です。