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自分が欲しいと思う商品を作る事ってどうなの?

DATE . 2021.11.02

UPDATE DATE . 2024.04.02

Category : マーケティング

Hagiwara Masataka
ジャーナルを書いた人Hagiwara Masataka

Branding Director

周囲からブランディングバカと言われるほど四六時中ブランディングやクリエイティブを探求している。
目標は変化を願う方の挑戦を誰よりも強く支えられる人になること。

自分が欲しいと思う商品を作る事ってどうなの?

今日は「自分が欲しいと思う商品を作る事ってどうなの?」というテーマについてお話ししたいと思います。

マーケティングやブランディングはターゲットが「人」であるためそれぞれ理論がバラバラだったりします。
あれが正しいこれが正しいという議論は正直無意味で、全てはやってみて成果が出たのであれば、
それが今の状況においては正解だったということです。

本に書かれた様な理論のもと、戦略を考え、
施策を打ったとしても当たらない時は当たりません。

成功には偶然があっても失敗には偶然がありません。
失敗には必ず原因があります。

そんなこんなで今日は、
集客においてこれをやってしまったら確実に失敗する要因を一つご紹介したいと思います。

特にサービスや製品の開発時の参考になれば幸いです。

面白いモノを作ろう

よく製品やサービス開発会議などで、
「誰もみたことが無い、面白いものを作ろう」という話題になります。

誰もみたことが無い商品・・・
世の中にまだない商品であれば、話題になり、バズりそうですよね。

間違いなくリリース直後は多くの関心が寄せられると思います。

なので、「誰もみたことが無い、面白いもの」を作る事自体は大賛成です。

ですが、大切なところを忘れてはなりません。

その面白いは自分たちだけにとっての面白いになっていないか。という点です。

技術オタクのエンジニアが面白いや便利と思うものと、
消費者がそれらについて思うものはきっと違いますよね。

それぞれ抱えているニーズが違うのだから。

自分自身がペルソナ(ターゲット)だ!

ここまで書かせていただいた事も本日伝えたかった事ですが、ここからが超本題です。

よくお客様と打ち合わせしていると自分自身がペルソナに近いので、
自分が欲しいと思う製品を作りたいというご相談を受けることがあります。

これまでの話の流れだとそれはダメ!と書かれそうですが、僕は大賛成です。

そもそも顧客の期待にばかり答えていたらイノベーションなんて起こせないと思うからです。

というのも、前にも少し書かせていただきましたが、
顧客満足にフォーカスしすぎて、顧客の期待に応え続けていたら、スマートフォンは誕生しなかったはずです。

日本企業は顕在化されたニーズにフォーカスしすぎて、軽量化などにリソースを割いていましたが、
Appleは潜在的なニーズを捉えつつ、
自分たちが欲しいと思う製品を徹底的に追求して納得する製品を作り上げました。

日本の携帯電話市場が瞬く間にAppleの独占状態になった原因はここにあると思います。

徹底的に自分が一番の消費者になる

ここで間違えてはいけないのが、「じゃあ何も難しいことは考えず自分が欲しいと思う製品を作ろう。」となってしまう事です。

自分が欲しいと思う製品を作る前に、まず自分自身が一番の消費者(使用者)になっていなければなりません。

ここを抑えているか抑えていないかでは雲泥の差があります。

自分が消費者になっていない状態で作る製品は、あくまで想像と主観のもと作られた製品です。
その様な製品は、どんなに優秀なコミュニケーション戦略を駆使したところで売れません。

僕もお客様のブランディング支援に入らせていただく際は、
まずは関連サービスを何度も利用したり買ってみたりする様にしています。

机上の空論はNGです。

やっぱり想いが大切

現代はモノが溢れ、有益な情報も簡単に取得できる様になったことで、
不便と思うことがなくなりました。

よって消費者は普段の生活の中でさほど不便を感じていません。
似た様な新たな製品がリリースされても、「へー」くらいに思っていると思います。

ですが、自分の感情を揺さぶられる様なコンセプトの製品には興味関心が湧くと思います。

では感情を揺さぶられるコンセプトはどの様にして生まれるのでしょうか。

一番大切な核となる部分は「開発者の想い」だと思います。

つまり、独自性は企業や人の想いから派生して生まれるのだと思っています。

そしてそれが消費者にも共感されれば、そのコンセプトの商品は選ばれていくはずです。

消費者からも「共感される」自分の想いを築くには先ほど申し上げた通り、
「まず自分が一番の消費者になる」です!

「なんかこの商品が好き!」であったり、「そうそうこんな商品が欲しかったんだよ!」
という様な選ばれる商品はこうして生まれてくるのだと思います。

まとめ

簡単にまとめますと、
・顧客の顕在化されたニーズに答えて続けていては独自性のある商品やサービスを作れない。
・自分自身が消費者になれていないのにただ作りたいモノを作り続けていては売れない。

現代において選ばれる商品というのは、開発者自身が一番の消費者でありながら、
その中で出てきた「もっとこんな商品が欲しい!」という想いのもと作られた商品(サービス)だと思います。

それには自分自身が誰よりも事業を愛していなければならないですよね。

マーケティングやブランディングはコミュニケーション戦略だけではありません。
製品開発の段階から始まっています。

本気でブランディングに取り組まれる方は今日の内容を参考にしていただると嬉しいです。

それではまた!

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