トーンブランディング

tel.0120-622835

営業時間/10:00〜18:00 定休日/土日祝日株式会社アプリコットデザイン TONE BRANDING事業部

トップページ > ジャーナル > 「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

DATE . 2024.02.29

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話

先日知り合いの経営者の方と話していた時に、とても印象に残った言葉があります。
それは「想いを強みととして掲げるのは逃げ」という言葉です。

これには共感の嵐!

もちろん大前提として、「想いの強さ」はとても大事で、ブランディングさせていただく際は、
根本的な価値観、実現したいこと、貫いてきた姿勢などを軸として戦略的にコンセプトを練り上げ、
独自性のある世界観をつくっていきます。

ただ、その想いや姿勢などを事業の強みとイコールにしてしまうと、
魅力が伝わりにくくなるどころかブランド化が進みません。

つまり「理念やスタンス=強み」ではなく、しっかり切り離して考えた良い。
(切り離して考えはするが、一貫性は設計する)

よくお問い合わせをいただいた後、強みや特徴についてヒアリングさせていただくと…
「〇〇への想いは人一倍強いんです」だったり「人と向き合う姿勢は負けない」とお話しいただくことがあります。

ただやっぱり顧客視点でそれを聞いても少し価値を感じにくい、、、
言うは易しです、、

何かに対する想いが強いならば、その想いを実現するために、
「何が強みなのか?を特定すること」
「その強みを独自のものと言えるまで磨くこと」
「できるだけ可視化すること」
「届けること」
に重きをおいた方が良いと思っています。
(決して想いを伝えることがダメだと言いたいわけではありません。)

例えば、スタバも「サードプレイス」という素晴らしいコンセプトを掲げています。
このコンセプトに共感していただくために必要な強みを磨き上げ、消費者に満足を届け続けています。
●美味しく、独自性もあるドリンクの提供(フラペチーノなど)→商品開発力
●ゆったりくつろげる家具や店内雰囲気→空間デザイン
●どの店においても店員さんの接客が気持ち良い→接客パフォーマンスを維持する仕組みづくり(研修制度やマニュアル)

確かに売れ続ける仕組みを作るためには、コンセプトはかなり重要です。

ポケットで行っているブランディングワークでもコンセプトを明確にすることが一つのゴールでもあります。
ただ、プロジェクトの序盤では必ず強みや特徴、提供できる価値を入念に確認します。
いま確かにある強みや特徴を一つ一つ言葉にし、価値を見定めた上でコンセプトやビジュアルの作成に入ります。

「ブランドは細部に宿る」

という言葉をよく耳にしますが、まさにこの言葉の通り。
コンセプトだけが一人歩きしないよう、コンセプト体現するための術を細部まで日々磨き続ける。

そして商品やサービスの価値を向上させていき、満足を届け、想いに共感していただく。

その一連の活動そのものがブランディングだと思います。

それではまた!

\こちらでも発信中!/

  • youtube
  • スポティファイ
  • note
  • ピンタレスト

Other Journalその他のジャーナル

トップページ > ジャーナル > 「想いを強みとしてしまうのは逃げ」というお話