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差別化が難しい会計事務所のブランディング

DATE . 2025.01.17

Category : プロジェクト

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

差別化が難しい会計事務所のブランディング

どうも、中村です!

昨年末から、大規模な会計事務所さんのブランディングプロジェクトに携わっています。

「会計事務所」と聞くと、堅苦しいイメージや数字ばかりの世界を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、この事務所さんのメンバーとワークショップを進める中で、その固定観念がいい意味で覆されました。参加されている皆さんは、熱意に溢れ前向きで、本当に魅力的な方ばかり。正直、僕自身がすっかりファンになっています(笑)。

まだ2回目のワークショップを終えたばかりですが、少しずつ「この事務所がここまで成長してきた理由」が見えてきました。それは単に目の前の業務をこなすだけではなく、「お客様の未来を一緒に考える」という姿勢。数字や書類だけでは測れない、温かさや誠実さが、この事務所を支えているのだと感じました。

会計事務所を取り巻く厳しい現実

しかし、これからの時代、会計事務所を取り巻く環境は簡単ではありません。AIやテクノロジーの進化によって、会計や税務に関する作業の多くが効率化され、手作業が必要だった業務がわずかな時間で済むようになっています。その結果、「どの事務所でも同じようなサービスを提供している」という印象を持たれるリスクが高まっています。

さらに、顧客が事務所を選ぶ基準も、料金や立地といったわかりやすい要素に偏りがちです。ブランドとしての個性や存在感を持たない事務所は、価格競争に巻き込まれ、選ばれにくくなるのが現実です。こうした状況で生き残るためには、「この事務所にお願いしたい」と思わせる、明確な独自性が必要不可欠です。

人にしかできない価値を見つける

とはいえ、だからといって悲観する必要はありません。むしろ、今の時代だからこそ「人にしかできない価値」に目を向けることが大切だと考えています。AIはデータを処理するのが得意ですが、お客様一人ひとりの背景や未来の可能性を理解し、共に考え、伴走する役割は、まだまだ人間の力が必要です。

例えば、単なる数字の提供ではなく、「この先の事業拡大をどう進めるべきか」「ライフステージに合わせた資産運用のアドバイス」といった個別性の高い相談に応じること。それが、これからの会計事務所が求められる新しい価値ではないでしょうか。

その価値を明確にするために、僕たちはワークショップで、事務所の皆さんが普段大切にしている考え方や、仕事に込める想いを掘り下げています。その中には、長年築いてきた顧客との信頼関係や、過去の困難を乗り越えた経験など、大切なストーリーがたくさん眠っています。それらを整理し、ブランドの核として形にすることが僕たちの役目です。

差別化のカギは「共感」

会計事務所を含むサービス業全般において、最も重要なのは「共感」です。お客様の不安や期待に寄り添い、解決の道筋を一緒に探る「伴走者」としての存在感がある事務所は、どんな厳しい時代でも選ばれ続けるはず。テクノロジーがいくら進化しても、人間同士の信頼関係が持つ力は決して揺るぎません。

今回お手伝いしている事務所さんも、これから独自の価値をさらに磨き上げ、多くの方々に選ばれる存在になっていくと思います。その過程をサポートできることに、僕自身とてもワクワクしています!

独自の価値を見つけるヒント

最後に、どんな業種や会社であっても、必ず「独自の価値」があることをお伝えしたいです。普段は当たり前すぎて気づけないことも、一歩立ち止まって見つめ直すことで、大切な価値になるかもしれません。それを言葉にし、外に発信していくことで、未来への可能性が広がります。

さあ、あなたの会社の「価値」は何でしょうか?ぜひ一度考えてみてください。

それでは、また!

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