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デザイン会社・デザイン事務所の未来

DATE . 2024.04.01

UPDATE DATE . 2024.05.02

Category : デザイン会社のコンサル

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

デザイン会社・デザイン事務所の未来

今日はデザイン会社・デザイン事務所の未来についてお話をしたいと思います。

私たちは今となってはスタッフ数も30名を超え、全国からたくさんのお仕事のご依頼があります。

しかしながら、やはりデザイン会社の経営の難しさを実感しています。
おそらく世の中には同じように感じている経営者さんも多いと思います。

今日の記事は、そんな方のお役に立てる内容であれば幸いです。

時代はデザインを求めている

デザインの良し悪しで選ばれるか選ばれないかを、日々の生活の中で私たちは実感しています。
同じ機能を持ち、価格も近い商品が2つ並んでいたら、デザインが良い方を選びます。

デザインの優れていることは選ばれるために重要な要素であることは間違いありません。

そんな折、数年前に比べて、デザインに対する価値が上がっているように感じます。
世の中はデザインを求めており、今後も需要が増える傾向にあるのではないかと思います。
だから、私たちの仕事はきっと可能性に満ちているはずです。

二極化するデザイン会社

今後、デザイン会社は、価格の安さやスピードに勝負をかける会社と、それ以外の会社とで二極化していくと思います。

価格やスピードという価値は分かりやすいため、簡単に攻めることができます。
しかし、誰でも真似されやすいというデメリットもあります。

例えば、名刺のデザインを50,000円としていたら、他社が4,000円と打ち出してきたので、対抗して3,000円にする・・・
といった値下げ合戦に巻き込まれます。安易な値下げは誰も幸せにはしません。

価格の安さやスピードで勝負してしまうと、デザイナーが疲弊してしまい、事業を継続していくことが困難になります。
そのため、会社を持続させるためには、前者ではなく後者のポジションをとる必要があります。

商圏という概念が撤廃された

コロナ禍がリモートワークを当たり前にしました。どんなに離れた人とでも簡単に繋がり、仕事ができるようになったのです。
北海道の会社が沖縄のデザイン会社に仕事を依頼することが容易になりました。

これまで地元に根ざしたデザイン会社という位置づけで活動してきた企業にとっては脅威です。

商圏という制約が外れると、これまで競合とならなかった地域外の競合が現れます。
全国のデザイン会社がライバルとなる可能性があることを頭に入れておかなければなりません。

WEBが仕事の中心になる

デザイン会社は全国に8000弱あります(フリーランスを除く)。
そのうちの8割がグラフィックを中心に事業を行っているそうです。

言うまでもなく、情報獲得手段が多様化し、コロナの影響で急速にデジタル化が進展した現代においては、
WEB活用が重要になり、それを支援する会社が求められています。

グラフィックからWEBへの移行の動きは顕著であり、
結果的にWEBに強いデザイン会社は好影響を受け、WEBに苦手なデザイン会社は不利な影響を受けています。

もはや「WEBが苦手だから…」と言っている場合ではありません。

もしWEBを強化できなければ、今後はホームページ制作会社の下請けに回ることになるかもしれません。

ここまで、最近の界隈の変化・状況についてお話ししたのですが、
ここからは、今後生き残るために、実際にどうしたら良いのか、3つのポイントについてお話ししたいと思います。

デザイン会社が生き残る3つのポイント

①自社のブランド作りをする

ブランドづくりとは、自分たちの「こう思われたい」というブランドイメージを浸透させていく活動です。
そのためには、自分たちにはどんな価値があるのか、きちんと整理しておく必要があります。
自社のブランド価値をきちんと言語化し、それをお得意のクリエイティブに変換してブランド作りをしていきましょう。

②下請けを脱する

多くのデザイン会社は広告代理店などの下請けで仕事をしており、
中には広告代理店に100%依存している会社もあると思います。

下請けの場合、多くは自分たちで値決めをすることができず、予算ありきでプロジェクトが進行していきます。

ところが、クライアントと直でつながることにより、自分たちの価格でお仕事ができるようになります。
自分たちの提供する価値次第では、単価を大きく上げることができます。
だから、下請けを脱することは、経営を持続させていくために必要な選択肢の一つです。

下請けが決して悪いわけではありません。
ただ、「自社で仕事を獲得する体勢」がつくれないリスクは大きいなと思います。

もしお付き合いのある広告代理店の経営が悪化した場合、100%下請けに影響を及ぼします。
そうなった時に、自分たちで仕事を獲得できるような体制を早い段階からつくっておく必要があるはずです。

直接クライアントと繋がりたい!と願っても、そもそも見つけてもらい、選ばれなければなりません。
今後、何があっても良いように、早急に自社で仕事を受注できる体制を整えなければなりません。

③価値発信を強化する

価値には機能的な価値と情緒的な価値の2つがあります。
情緒的な価値については、それぞれの会社によって持ち味や価値観があるので、それらを上手に発信していく必要があります。

もう一つの機能的価値とは、デザイン会社であれば「制作実績」「お客様の声」「専門性」などになります。
この中でも、自社でクライアントから直接仕事を受注するためには、「実績」が最も重要なコンテンツとなります。
これまでの経験上、実績がないと直接受注を得ることは非常に困難です。

②の下請けを脱することに通じますが、自社でアピールできるための実績をいかにして多く作れるかが、とても重要になります。

最後に、デザイン会社が生き残るために

デザイン会社が生き残れる道のひとつは、下請けを脱却し、自社の価値を確実に見出し、それらを積極的に発信し、
自社の存在を広く知らせ、圧倒的な実績のもとに直接クライアントと仕事をすることです。

価値を磨き続けることで、その報酬(単価)も上がっていくはずです。
これを行わないと、「安いうまい早い」が売りのデザイン会社となり、価格競争ののちに疲弊してしまいます。

価値発信の基盤であるWEBサイトをしっかりと作り、活用できる力も身につけながら、
選ばれ続けるデザイン会社を目指したいものですね。

ブランディング支援してます!

うちの会社は自慢ではありませんが、かなりの遠回りをしてきました。

遠回りの過程にはたくさんの気づきや学びがあったので、後悔はしていません。

しかし、もしタイムマシンで5年前の自分に会いに行くことができるのであれば、
「これはやっちゃだめだよ」とか「こんな場面ではこうしたらよいよ」と的確なアドバイスを与えることができます。

僕がこれまでに経験した失敗や少しの成功体験を、同じ悩みを抱えるデザイン会社の方々に伝えることで、
少しでもお役に立てればと思っています。

TONE BRANDINGでは、ブランディングと圧倒的なWEB制作の知識・ノウハウを提供しながら、
選ばれ続けるデザイン会社になるためのお手伝いもしています。

ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

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