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デザイン会社にブランディングが必要な理由

DATE . 2024.05.21

UPDATE DATE . 2024.04.29

Category : デザイン会社のコンサル

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

デザイン会社にブランディングが必要な理由

ブランディングという言葉は昔に比べてかなり一般的になりました。

デザイン会社にとっても、ブランディングは不可欠なものです。
だからデザイン会社はブランディングに関する知識をしっかりと持ち合わせておく必要があるのですが、
その前に、まずは自社のブランディングに取り組むべきです。

今日は、なぜデザイン会社がブランディングを行うべきかについて話したいと思います。

ブランディングの基本

ブランディングについて簡単におさらいしましょう。
ブランディングとは、企業が「こう思われたい」というイメージと、
消費者が「こう思う」と感じるイメージを一致させていく活動のことです。

ブランディングは、ロゴマークを洗練させたり、デザインに統一感を持たせることだけではありません。
確かにデザインは重要なツールの一つですが、それはコミュニケーションデザインの一部に過ぎません。

本質的に重要なのは、自社がどのようなブランドであるかをしっかりと定義することです。

お客様の立場で考える

デザイン会社は形のないもの、つまりカスタムメイドのデザインを提供しています。
これは、既成の商品を売るのではなく、依頼を受けてから初めて作成を開始するため、
お客様にとっては完成品がどうなるか未知のものです。

言い換えれば、これは「賭け」のようなものです。
依頼したものが期待と異なれば「賭け失敗」、期待通りなら「賭け成功」となります。
このプロセスは、ギャンブルに似ているかもしれません(笑)。

依頼する際のお客様の不安を理解し、常に意識しておく必要があります。
もし自分が依頼者の立場だったら、デザイン会社の選定は非常に困難だと感じるでしょう。

想像してみてください。
あなたが依頼者だとしたら、どの基準でデザイン会社を選びますか?

●価格
●過去の実績が自分の好みに合っているか
●スタッフの人柄

この3つが主な選択基準になると思います。

実際、デザイン会社のウェブサイトを訪れる人たちの多くが
「価格」「実績」「スタッフ紹介」のページをよく見ています。

これらの情報をもとに総合的な判断を下して、比較検討するわけです。

しかし、いくつかの候補を絞り込んだ段階でよくある結論が、
「最終的にはどこがいいのかわからなくなる」というものです。
比較を重ねるほどに、明確な「決め手」が見つからず、選択が難しくなってしまうからです。

お客様の決断を支える判断材料

お客様が比較検討を進めている際には、
どうしても決断を後押しするような「決め手」を求めています。

そのため、デザイン会社としては明確な「決め手」を提供し、
それをしっかりと提示することが重要です。

では、私たちが提供できる独自の判断材料は何でしょうか?

価格での競争は結果として薄利多売に陥りがちで、
これは持続可能性を損ない、デザイナーの疲弊を招きます。

従って、価格競争は独自性を打ち出す方法としては適していません。

残る選択肢は「実績」と「スタッフ」です。

特筆すべき制作実績や特異な経歴を持つデザイナーがいる場合を除き、
通常のデザイン会社ではこれらが突出していることは少ないかもしれません。

そのため、3つの基準の中から独自性を見出すことは
難しいかもしれませんが、ここに挑戦の余地があります。

お客様にとって価値ある独自の特徴を見つけ出し、それを効果的にアピールすることが、
競合からの差別化につながります。

独自性を見出す戦略

自分たちの独自性をどのように見つけ出せるかは、
多くのデザイン会社にとって重要な問題です。

独自性を見つける一つの方法は、ターゲット市場を絞り込むことです。

例えば、飲食店をターゲットにした場合を考えてみましょう。

あるデザイン会社が飲食業界に特化しており、
他の一般的なデザイン会社と比べて明確な実績があります。

このような会社は、飲食業界からの依頼があった際に他の会社よりも選ばれやすくなります。

市場を特定の業界に絞ることで、その分野に強いという独自性を築くことができます。
例えば、住宅業界や地域創生プロジェクトに特化することも、強みとして認識される可能性があります。

また、お客様の具体的なニーズにフォーカスする方法もあります。
たとえば、「集客に特化したデザイン会社」や「ウェブデザインに強い会社」
といった特徴を前面に打ち出すことです。

このように、自社が提供するサービスの領域を明確にすることで、
顧客にとっての決定的な「決め手」となることがあります。

言動の整合性がブランディングの鍵

ブランディングとは、言っていることと行動が一致している必要があります。

例えば、「飲食業界に強い」と自称しているデザイン会社が、
実際には飲食店の事業を深く理解していなかったり、関連する実績が乏しい場合、
言動の不一致が生じています。

このような状態が続くと、ブランドイメージにマイナス影響を与えてしまうため、
自社の真の強みや位置づけを正確に理解し、適切なポジショニングで市場に挑む必要があります。

「誰に対して」「どのように思われたいか」を明確に定義し、
それに基づいてブランディングを進めることが重要です。

これにより、多くのデザイン会社の中で自社が選ばれる確率を高めることができます。
自社のブランドアイデンティティをしっかりと確立することが、選ばれるための第一歩です。

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