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アサヒ生ビールから学ぶポジショニング

DATE . 2024.04.15

UPDATE DATE . 2024.04.14

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

アサヒ生ビールから学ぶポジショニング

市場には「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」という二つの概念が存在します。

レッドオーシャンは競合が多く存在する激戦市場のことで、
価格競争により利益が薄くなりがちです。

一方で、ブルーオーシャンはライバルが少ない、または存在しない市場を指します。
ここでは売り手が価格を自由に設定できるため、高い利益を得やすいのが特徴です。
ただし、ブルーオーシャンも時間が経つと新しい競合が参入し、
やがてレッドオーシャン化する可能性があります。

誰もが競合の少ないブルーオーシャン市場を見つけたいと思いますが、
多種多様な商品が溢れる今日では、機能や品質で差別化を図ることは難しいです。

しかし、成熟した市場内でもヒット商品を生み出す事例は存在します。

たとえば、約28年ぶりに復活し、発売からわずか3日で販売停止となるほど売れた
「アサヒ生ビール(通称マルエフ)」がその例です。

このビールのブランドパーパスは
「心にあたたかな灯をともし、ぬくもりある日本をよみがえらせる」というものです。

僕もこのビールを試しましたが、そのまろやかでコクのある味わいは、
ブランドパーパスの「心の豊かさを提供する」という点で納得できるものでした。

一般的なビールのイメージが「活動的で社交的」とするならば、
アサヒ生ビールはより「静かで独りで楽しむ」イメージに合っています。

アサヒビールのマーケティング担当者によれば、これまでのビール市場には、
心の豊かさや温もりを提供するビールがなかったとのことです。
このように、既存の市場においても、独自のポジションを見つけることが可能です。

競争が激しい市場においても、独自の価値を提供することで成功を収める事例は多く、
ポジションの取り方次第でまだまだチャンスがあると言えるでしょう。
商品を様々な角度から見つめ直すことで、意外なブルーオーシャンが見つかるかもしれません。

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