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経営にデザインを取り入れるとはどういうことか

DATE . 2024.04.11

UPDATE DATE . 2024.04.10

Category : 経営戦略

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ。23歳の時に独立し、3度の独立を経て株式会社アプリコットデザインを設立。数千ものクリエイティブを生み出しながらも、クライアントの成果を最大化するためブランディングを取り入れ始める。現在はデザイン会社からブランディング会社へとシフト。2023年には、カフェなどが集まる複合施設tone villageの運営を開始。

ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

経営にデザインを取り入れるとはどういうことか

経営については様々な定義があるのですが、シンプルに言うと、
価値を提供し利益を生み、資本を増やし、それを分配させていきながら、
会社を永続的に発展させていくための活動になりますよね。

つまるところ経営の課題は資本をどう増やしていくかにあると言えます。

チラシの作成や配布、展示会への出展、WEBサイトの構築や広告の出稿など、
日々のマーケティング活動は資本増加の手段として利用されています。

投資による最先端機械の導入や新規採用も、資本を増やすための手段です。

多様な手段が存在するものの、企業には資金や時間、人材などの限られたリソースがあります。
そのため、経営者は手段に優先順位をつけて取り組む必要があります。

近年、デザイン経営という概念がより浸透しているためか、
デザインが経営において重要であるという認識が広まりつつあります。

しかし、多くの場合、デザインは資本増加の手段としては直接取り上げられません。
それは、チラシ作成やWEBサイト構築などの際に見られるように、デザインが手段のための手段として登場するためです。

そのため、経営にデザインを取り入れるということがイメージしずらいのではないかと感じています。

資本を増やす為の手段を分解してみると共通点があり、それは実行する際、
いずれも「メッセージ(価値)の伝達」が関わってくることです。

チラシやWEBサイトを作る際には対象となる消費者に向けてメッセージ(価値)を伝達します。
採用に関しても、求職者に対してメッセージ(価値)を伝達しているわけです。

このことから、資本を増やす為にはメッセージの伝達が必須であり、鍵を握っていると言えます。

言い換えるとメッセージの内容、伝え方、伝わり方は資本の増減に影響を与えるということです。

日本では、デザインはしばしば「伝え方」に焦点を当てた手段の手段と見なされがちです。
メッセージを正しく伝える場合、「誰に何をどう伝えるか」を順序立てて考える必要があります。

いくら美しいデザインを作っても、「誰に何を」が不明瞭であれば結果的にメッセージを伝達することができません。
逆に「誰に何を」が明確であっても、デザインが不適切であれば、これまたメッセージを伝達することができません。

「誰に何をどう伝えるか」の一連の戦略を考える際に重要なことは、
デザインを戦略から分化(切り離して考えない)させないことです。

本来は戦略の中にデザインが含まれていたはずが、
これまでの経済成長を背景とした分業による産業効率化によって、
戦略とデザインが分断されてしまったのではないかと考えています。

メッセージの効果的な伝達が資本増加に欠かせないこと、
そしてそのためには「誰に、何を、どう伝えるか」の戦略にデザインを組み込む必要があることから、
経営にデザインを取り入れる必要性が理解できるのではないでしょうか。

優れたデザイナーは戦略を起点にメッセージの送り手の意図をしっかりと汲み取り、
受け手側の洞察を元に、最も効果的な手法を考え実践することができます。

そのために日々、デザインスキルはもちろんのこと、ブランディング・マーケティングや
行動心理学など幅広く積極的に学びを深めているはずです。

ただ、デザイナーによって業界やジャンルにより得手不得手があるので、
自社に適した相性の合うデザイナーを見つけ、経営zの中に迎え入れていただくことをおすすめします。

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