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情緒的価値は、体験から感じ取ってもらおう。

DATE . 2024.02.29

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

情緒的価値は、体験から感じ取ってもらおう。

今日は「情緒的価値だけをストレート伝えるとどうなるのか?」というテーマについてです。
(伝え方のヒントになれば幸いです)

少し前置きが長くなりますが、
今は機能的価値だけでは差別化が難しい時代です。

このブログ内でももう何度も書いてきましたが、
情緒的価値で独自性を見出し、
一人ひとりに深くその価値のイメージを浸透させていくことが重要な時代となってきております。

ひと昔前の日本では、世の中の人たちが抱えている問題が多く、モノがあまりないという時代でした。

抱えている問題が多い割に、それを解決するモノが少なかったので、
問題を解決するための機能性重視で商品開発を行い、その商品が発売されれば、
何を伝えるかの設計や伝え方の設計を多少疎かにしても売れてしまう時代だったわけなんです。

ただ、現代はそうではありません。
モノが多くなり、便利な世の中になったため、人が抱えている問題が少なくなってきています。
何か困ったことがあれば、ググって調べたり、アマゾンでモノを探せば問題は即解決してしまいます。
そして、注文したものはすぐに手元に届くというめちゃくちゃ便利な時代です。

品質的にも、様々なノウハウが蓄積され、どの企業の製品も優れた機能を持って生まれてきます。

やはり機能的価値での差別化は難しく、情緒的な価値をできるだけ可視化させて、
いかに情緒の部分で繋がるファンを獲得していくかが重要です。

このように、「情緒的な価値が大切だ!」と、いつも繰り返し書いてきましたが、
その伝え方が世界観を表現したデザインもなく、あまりにもストレートすぎるとなかなかうまく伝わりません。

極端な例になりますが、
カフェの謳い文句として、
「この場所に来れば、あなたの心は安らぎ、気分も上がりますよ」と、
そのまま伝えられたら、どうだろう?
怪しさや何か押し付けられている感じを受けてしまう人は少なくないと思います。

何か違った狙いが場合は、それで良いと思うんですが、
特に何もないのであれば伝え方を見直した方が良さそう。

「いやいやそんな極端な伝え方流石にしないでしょ」と思われるかもしれませんが、
SNS上の投稿や街を歩いていると意外と多いんです。

ちなみに先ほどの謳い文句は、自社の意思表示として、
「来店された方の心が安らぎ、毎日の気分を少しでも上げられるような場所を目指します。」
という伝え方でしたら納得するかもしれません。

・・・

少し話が飛んでしまう感じもありますが、つまり何が言いたいのかと言うと、
情緒的価値を消費者に伝達するには、機能的価値もセットで伝えた方がより伝わりやすいということ。

(機能的価値を差別化ポイントにするのではなく、根拠や切り口として伝える)

そして、情緒的価値は無理に伝えようとするのではなく、
「一連の体験から感じ取ってもらえるように仕掛ける」ことが大切なのではないかと思います。

どんな情緒的価値を提供していくのかを明確に定義できたら、
その後は全ての顧客とのタッチポイントにその情緒を感じてもらうための仕掛けを忍ばせるイメージです。

・スタッフの立ち振る舞い(見た目から接客まで)
・プロダクトデザイン
・パッケージデザイン
・サービスのプラン内容
・店舗デザイン
・WEBサイトデザイン
・チラシやパンフレットのデザイン
・SNSなどから発信されるコンテンツ

あげ出せばキリがないですが、情緒的価値を感じ取っていただくためには、いたるところに緻密な設計が必要です。

今世の中にある有名なブランドは、
消費者視点で違和感のある発信は一切しておらず、
細かいところまで情緒を意識したデザインが施されているので、
一度意識的に体験してみると参考になるかもしれません!

それではまた!

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