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価格競争ではなく、価値競争しよう!

DATE . 2021.06.01

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

価格競争ではなく、価値競争しよう!

今日は「価値競争」というテーマでお話したいと思います。

今の時代は商品やサービスが過剰に増え続けています。
それと同時に、多くの企業が価格競争に巻き込まれ、どれだけ安くお客様にサービスを提供できるかというところで競い合っています。

この傾向が進むと、徐々に利益を生み出せなくなり、その結果、業界自体が衰退していくことになっていくと思います。

さらに、今の日本は人口が減り続けています。
総務省の発表によると、昨年は過去最多の50万人、人口が減ったそうです。
ちなみにマイナスは、11年連続です。

国内でのみサービスを展開している企業は、徐々に見込み顧客が減り続けているということです。
見込み顧客が減っているので、客数が増えていくことは期待できなくなり、このまま薄利多売を続けていくと、今よりも利益を出せなくなります。

こんな状況で、残された道はというと、やはり価格を上げることだと思います。
客数で利益を生み出すよりも、客単価で利益を出す方向へシフトしていかなければなりません。
安く商品を売る方法を考えることよりも、高く商品を売る方法を考えて、そのための努力をしている企業が今後生き残っていく企業だと思います。

ですが、何も考えずに、ただ価格を上げれば良いということではなく、価値に見合った適正な価格にしていかなければなりません。
意識していかなければならないのは、価格競争をすることではなく、「価値競争をしていかなければならない」ということです。

僕たちの業界でも、ただホームページを作るだけという価値だけでは価格を上げたとしても、おそらくうまくいきません。
ただホームページを作るだけという価値は多くの企業が提供している価値と同じなので、その価値のみで比較されてしまえば、誰だって安い方に依頼をすると思います。
(もしくは、選び方に迷ってしまう。)

同じ業界の他の企業よりもどれだけ価値を増やせるか、もしくは違った価値を提供できるかを考えて、スピード感を持ってその市場を獲りに行かなければなりません。

なぜ御社の金額はこんなに高いのですか?と聞かれても「胸を張ってここが違うんです!」言える様にしなければいけませんし、もっと言うと、聞かれなくても気付いてもらえる様にしていかなければならないと思います。

例えば、スタバに行って、「スタバのコーヒーはなんでコンビニのコーヒーよりもこんなに高いんですか?」と聞く人はそんなにいないのではないかと思います。
(消費者は価値の高さに気づいている。)

他にも、有名なブランド品は既に消費者に「価格が高い」よりも「価値が高い」という捉え方をされていて、提供している価値からしてみれば、そこまで高くなくて価値に見合った適正な価格だよね。と捉えられています。

なので逆に、もし有名なブランドの財布がアマゾンとかで1000円で売られていたら、偽物なのでは?と疑う人は多くいると思います。
それは無意識に価値の高さに気づいているからです。

今からでもブランディングに取り組み、独自の価値を創造して、価格競争から脱却していただきたいと思います。
(とにかく「価値」に目を向ける。)

基本的に商売は「価値の交換」です。
皆が1万円と書かれた、ただの紙切れに1万円の価値があると信じています。
それと同じで、提供しているサービスにも1万円の価値があると気付いてもらえれば、交換は成立します。

日常の中で、「この商品はなぜこんなに高いの??」というものを見つけたら、その商品がどの様な価値を提供しているのか、深く分析してみると良いヒントが得られるかもしれません。
必ず面白い発見があるはずです。

それではまた!

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