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一貫性を保つために、まずは中身から

DATE . 2021.04.01

UPDATE DATE . 2024.11.15

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

1981年生まれ|ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング 認定コンサルタント プラクティショナー/WEBマーケティング検定/ネットショップ販売士/WEBデザイン技能士

一貫性を保つために、まずは中身から

どうも、中村です!
今日のテーマは「ブランドの一貫性」についてです。

よくあるお話ですが、ブランディングと聞くと
企業から発信される制作物(チラシ、パンフレット、ホームページ、ECサイト等)の
意匠的な部分のみを統一する事と思われがちです。
しかしながら、答えはNOで
ブランディングとは「事業戦略」という認識が正しいかと思います。

ブランディングの要素は上記のような制作物の他にも多く存在し、
例えば、企業が提供する製品・サービスや
その企業で働く「人」までもが全てブランディングにおいて重要な要素となってきます。

これらの要素は大きく二つに分けられます。
それは「アウター(エクスターナル)ブランディング」と「インナー(インターナル)ブランディング」です。
チラシ、パンフレット、ホームページ、ECサイト等はアウターブランディングに該当します。
これらは企業の外側に対して共感を得ることをいいます。

一方、インナーブランディングは企業の内側(従業員)に対して共感を得ることをいいます。
簡単に言うとその企業に所属する従業員に対して企業の理念、価値観、行動指針等の浸透活動を行い、
共感を得て、常にそのブランドの理念、価値観、行動指針を念頭におきながら仕事に従事もらう戦略になります。

ブランドは従業員から生まれるものだと思っています。
従業員にブランドへの想いが浸透しており、なおかつそれが日々のビジネスに反映されていて、
初めてブランドイメージは実態を伴ったものとして外部に伝わります。
逆にいえば、この部分を疎かにしていたら、アウターブランディングにどんなにお金をかけても、
そのブランディングの成功確率は低くなります。
(従業員のモチベーションを維持する社内教育や社内制度もブランディング戦略の一部です)

このように考えるとどちらかというと優先すべきはインナーブランディングです。
ここにリソースを割かれている企業はまだまだ少ないのが現状です。

ここで、インナーブランディングによる具体的な効果をあげると、
・顧客満足度向上(お客様への対応がブランドの価値観に沿って行われる。)
・仕事のやりがいと誇りが向上する。
・退職率が下がる。
・社員が率先して社外に自社のことを発信する様になる。
・経営課題を自分ごととして捉える様になる。
・受動的ではなく能動的に活動する。
・活気溢れる社内に。
・ブランドの価値観に共感した人材が集まる
などなどです。

これからの時代は情緒的価値が選ばれる基準になってくるので、会社で働く従業員がどれだけ企業ブランドを意識して、
お客様にサービスを超えるおもてなしができるのかに重点を置くべきではないかなと思います。

・従業員の教育
・企業コンセプトの新規策定、見直し
・社内制度見直し
・ブランドブックの作成、配布
・ワークショップや勉強会の実施
この様にインナーブランディングだけでもやるべき事は多くあります。

一気通貫のブランディングを行うにはアウター、インナーどちらのブランディングも疎かにできず少しのブレも許されませんが、
まずはインナーブランディングから着手し、大きな力を蓄えた魅力的なブランドをアウターブランディングで発信していくことがおすすめです。

ブランディングは長期戦になるので、何年後かの未来のために
今から少しずつ取り入れていただきたいと思います。

それではまた!

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