
住宅会社の採用で応募が集まらないとき、どこから見直すか
「求人を出しても、応募が来ない」。住宅会社さんから、よくいただくご相談です。
求人票の書き方。給与と休日の見直し。掲載する媒体を変える。調べると対策はいくらでも出てきます。どれも本当のことです。ただその前に、見ておくと早いところがあります。
応募するかどうかは、求人票の外側でかなり決まっています。 求職者は会社名で検索して、ホームページを開いて、施工事例を見ます。応募するかを決めるのは、そのあとです。
今日は、応募が集まらないときにどこから見直すか、順番で書いてみます。
1. まず「応募が来ない」を、2つに分ける
同じ「応募が来ない」でも、中身は2つあります。
1つは、求人がそもそも見られていないこと。もう1つは、見られてはいるけれど、応募まで進んでいないことです。
たいていの媒体なら、管理画面で数字が見られます。何人が見て、何人が応募したか。
見られていないなら、媒体と掲載の出し方の問題です。 ここは採用を専門にしている会社さんが詳しいので、そちらに相談したほうが早いと思います。
見られているのに応募がないなら、読んだ人が途中で応募をやめています。このとき起きているのは、条件だけの話とは限りません。読んだ人が、その会社をよく知らないままページを閉じています。
ここから先は、後者の話です。
2. 求人票より先に、会社のホームページが見られている
応募しようか迷った人は、まず会社名を検索します。
そこで開くのは、会社のホームページです。トップページ、施工事例、スタッフ紹介。求人票に書ける文字数は限られているので、足りないぶんを自分で取りに来ます。
採用サイトはきれいに作ってあるのに、会社のホームページは何年も前のまま。そういう住宅会社さんを、よく見ます。新着情報が2年前で止まっている。スタッフ紹介の顔ぶれが、いまと違う。施工事例の最新が一昨年。
読んだ人は、そこで手が止まります。いまどうなっているのか分からない会社に、履歴書は出しにくいものです。
採用サイトを作り直す前に、いまのホームページを求職者の目で一度開いてみてください。この会社は、いまも動いているように見えるか。見直しは、ここからだと私は思います。
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3. 仕事の一日が、どこにも書いてない
住宅会社の職種は、外から中身が見えにくいものが多いです。
現場監督は朝から何をして、夕方に何をしているのか。設計はどこまでを一人で決めるのか。営業は契約したあと、お客様とどう関わるのか。業界の外にいる人には、想像がつきません。
未経験の人はもちろん、ほかの業種から移ろうとしている人も、ここで止まります。給料と休日は分かった。でも自分に務まるのかが分からない。
書くのは難しくありません。一日の流れを、そのまま書くだけです。何時に現場へ行って、何時に事務所へ戻って、何時に帰るのか。実際に働いている人に聞けば、30分で出てくる話です。
私は、うまく書こうとしないほうがいいと思います。飾った言葉より、時間割のほうが読まれます。
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4. 施工事例は、住宅会社だけが持っている採用資料
施工事例は、ほかの業種にはあまりないものだと思います。自分たちがつくった家が、写真で何十件も残っている。
求職者は、ここを見ます。
大工でも、設計でも、営業でも同じです。この会社に入ったら、こういう家に関われる。それが伝わるかどうかが、施工事例のページで決まります。
採用のために撮り直す必要はありません。すでにあるページの見せ方の問題です。よくあるのは、その家に誰が関わったのかが、どこにも書かれていないことです。担当した設計者の名前も、現場監督の名前も出てきません。
会社の作品として並べるか、人の仕事として並べるか。求職者が読んでいるのは、あとのほうです。
岡山のひのき住宅さんは、施工事例がそうなっています。写真のすぐ下に並ぶのは建てたエリア、家族構成、延床面積。担当した営業の方の名前と顔写真は、いちばん最後に置いてあります。
家の写真を見ていたページが、そこで人の話になる。求職者は、この会社では営業がここまで関わるのか、と読みます。特別なことは何もしていません。すでに社内にある情報を、ページの最後に置いただけです。
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5. ホームページと採用サイトで、言っていることがずれる
求職者は、採用サイトと会社のホームページを並べて読みます。
たとえば会社のホームページでは、お客様の話をとことん聞くことをうたっている。採用サイトには、月の棟数と表彰の話が並んでいる。読んだ人は、この会社はどっちなんだろう、と迷います。
覚えて帰るのは、書いてある中身より、その食い違いのほうです。
別の時期に、別の会社へ頼んで作ると、たいていこうなります。それぞれは、いいものができている。だから途中で誰も気づかないのだと思います。
逆向きも同じです。お客様のほうも、採用サイトを見ています。そちらは別の記事に書きました。
年に一度でいいので、会社のホームページと採用サイトを続けて読んでみてください。同じ会社の話に聞こえるかどうか。 読む順番は求職者と同じで、会社のホームページからです。
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そんなことはありません。
同じ地域の同じ職種で、条件がはっきり低ければ、書き方を変えても届きません。媒体の選び方は、はじめに書いたとおりです。求人票の直し方とあわせて、採用を専門にしている会社さんのほうが詳しいと思います。
ここで書いたのは、条件をそろえたのに応募が増えない会社に、何が残っているかという話です。同じ地域に、同じくらいの条件の会社が何社もある。そのとき最後に見られるのは、その会社がどういう会社かという情報です。そしてそれは、求人票ではなくホームページの側に書いてあります。
見直す順番
順番だけ、まとめます。
- 媒体の数字を見て、「見られていない」のか「見て応募していない」のかを分ける
- 会社のホームページを、求職者の目で開く。いまも動いている会社に見えるか
- 仕事の一日を書く。職種ごとに、朝から夕方まで
- 施工事例に、誰が関わったのかを出す
- 会社のホームページと採用サイトを続けて読み、言っていることをそろえる
上から順にやると、費用がかかるのは後ろのほうだけです。1と2は、今日できます。

