Journal ジャーナル

住宅会社の集客、SNS頼みになっていませんか?
どうも、中村です。
住宅会社さんの発信を見ていると、InstagramやSNSに集客の軸足を置いているところがとても増えました。施工事例の写真は映えるし、暮らしの空気感も伝わる。反響につながることも多い。SNSが住宅会社の集客に欠かせない存在になっているのは間違いありません。
ただ、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。集客を「SNSだけ」に頼るのは、実はかなり危うい、ということです。
依存する、とはどういうことか
依存のリスクは、住宅業界の下請け構造を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。一社の元請けにすべての受注を預けていると、その関係が崩れた瞬間に仕事が止まってしまう。ほかに頼れる流入経路がなければ、経営はあっという間に立ち行かなくなります。
SNS集客もこれと同じ構造です。集客の入り口を特定のプラットフォーム一社に預けている状態は、その運営会社の方針ひとつで、御社の集客が止まってしまうということです。
アルゴリズムが変わった瞬間、反響が消える
SNSを集客の主戦場にしている以上、その運営会社の決定は絶対です。アルゴリズムの変更、アカウントの一時停止、仕様変更。こうしたことが起きるたびに、これまで機能していた集客の流れが一夜で崩れることがあります。
実際、Instagramが写真より動画(リール)を優先して表示するようになったとき、施工写真の投稿を積み上げてきた住宅会社さんの多くが、届く数の激減を経験しました。コツコツ育てたフォロワーとのつながりも、投稿という資産も、自分の手の届かないところにある。これがSNS依存の怖さです。
情報は「資産」。その置き場所を考える
考え方を変えると分かりやすいです。御社がこれまで発信してきた施工事例、家づくりへの想い、お客様の声。これらはすべて、集客を生む「資産」です。
問題は、その資産の置き場所です。すべてをSNSという他人の土地に置いていると、その土地のルールが変わった瞬間に、資産ごと失いかねません。だからこそ、資産は「自分の土地」にも置いておく。住宅会社にとっての自分の土地とは、自社のホームページやオウンドメディアです。
リスクを分散する、住宅会社の打ち手
SNSをやめる必要はまったくありません。大事なのは、集客の入り口をSNS一つに絞らないことです。御社で今日から取り組めることを挙げてみます。
1. 自社ホームページを「母屋」にする
SNSは人と出会う入り口。でも最終的に検討する場所は、御社が自分で管理できるホームページであるべきです。施工事例も、家づくりの考え方も、まずは自社サイトに蓄積する。SNSはそこへの導線と位置づけると、資産が自分の土地に貯まっていきます。
2. 複数の入り口を持つ
Instagramだけでなく、検索(SEO)、YouTube、住宅系ポータル、紹介。流入の入り口を分散させておけば、どれか一つが止まっても集客はゼロになりません。
3. お客様との接点を「手元」に残す
資料請求、来場予約、メールマガジン、LINE。連絡先という接点を自社側に持っておけば、SNSのフォロワーが一時的に離れても、こちらから関係をつなぎ直せます。見学会というリアルの場も、住宅会社にとって強い資産です。
長く選ばれる住宅会社は、土台を自分で持っている
SNSを主戦場にすること自体はとても有効です。ただ、その反響を「自分の土地」に着地させておかないと、いつまでも他人のルールに振り回され続けます。
御社の家づくりへの想いも、積み上げてきた実績も、大切な資産です。その置き場所を、もう一度見直してみてください。SNSで出会い、ホームページで信頼を深め、リアルの場で決めていただく。この流れを自社の手の中に持てている住宅会社は、環境が変わっても揺らぎません。
まずは、御社の集客がどれだけSNSに預けられているか、棚卸しするところから始めてみてください。
それではまた!



